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2013年1月アーカイブ

葦

葦の穂や 冷たき冬の 川っ風

多摩川の岸辺には葦がたくさん生えている。

護岸工事で一時的にとりはらわれても、すぐに甦る。

川を渡る冬の風は冷たく、葦の穂に吹きつける。

甦った猛々しい葦の穂は冷たい風をものともせず、どこ吹く風と受け流す。

いつの間にか川岸には葦が我物顔に生息している。



ジーンズ

ジーンズ

ジーンズの 青いズボンや 冬の街

ジーンズを着ることはめったにない。

また、ジーンズを着たいと思ったことも一度もない。

年代のせいというわけではないだろうが、

特に冬の季節は寒くはないのだろうかと疑問に思ってしまう。

しかし若者たちは季節に関係なく、ジーンズを着る。そしてよく似合う。

今日も青いジーンズの若者たちは、寒さなどどこ吹く風と冬の街を闊歩している。



銀杏(2013年)

銀杏

黄金色きんいろの 秋を振り捨て 銀杏いちょうたつ

公園を散歩していたら、巨大な銀杏の木が立っていた。

あたりには銀杏特有のにおいがまだただよっている。

全ての美しい黄金色の葉を落とし、まる裸の枝だけがピンと張りつめて残っている。

秋の銀杏の美しさを軟弱だと思えば、

厳しい冬の青空には、こういう銀杏も良く似合うのかもしれない。



残照

残照

残照や 富士を飲み込む シルエット

空気が澄んでいるせいか、今日は夕焼けがとてもきれいだ。

低い雲が赤く染まり、プラネタリウムのパノラマのように、

まわりの建物や山々が影絵として浮かびあがってくる。

一番左にあるのは読売ランドの観覧車か。隣にはゴルフ練習場。

そして多摩丘陵が続いている。

右端には富士山らしい形が見える。きっと富士山に違いない。

まるで富士山が多摩丘陵の一部になってしまったかのようだ。



小鷺

小鷺

遅れじと 羽音はおとも白き 小鷺こさぎかな

多摩川の中州近くに小鷺(白鷺)の群れが羽を休めていた。

小魚をあさったり、中州を歩いたりする鳥もいたが、

大半の鳥は静かに川の流れに身をまかせていた。

突然何かに驚いたのか、数羽がとびたった。

遅れじと残りの群れも、羽ばたき先頭の鳥を追いかけた。

白い鳥の群れはきれいにとびたち、まるで舞を舞っているかのようだった。



雪嵐

雪嵐

雪嵐 窓越しに眺め 読書かな

初雪がふった。

近年にない大雪で、重たい水気をふくんだ大粒の雪が、どんどん降ってくる。

いつの間にか、あたり一面雪化粧になってしまった。

午前から降り出した雪は午後になっても降り止まず、風も出てきた。

傘が吹きとばされるような強風が吹きあれ、雪嵐の様相を呈してきた。

もう外出は出来ない。

こんな日は家でじっとしているほかしょうがない。

読みたかった本をとり出して、日がな一日読書にふけるとしよう。



初春

初春

初春や やさしくなった 街の顔

年末と年始とではたった数日しか違わないのに、

こんなにも人の気持が違うものなのか。

慌ただしかった年の暮が終わり、新しい年が始まると時間もゆっくり流れはじめる。

特に今年は三が日の天気が素晴らしかったせいもあり、

落ち着いた正月を迎えることができた。

いつもは忙しそうにしている夕暮時の新宿のネオンも人々の歩き方も

やさしくなったような気がしてならない。



初詣(2013年)

初詣

初詣 神社の隣 釈迦昼寝

近所の神社に初詣に出掛けた。

天気も良く、気温も上がって、参拝客が長い列を作っていた。

あまりの長さに並ぶ気がなくなり、神社の隣のお寺に入ってみた。

初めて訪れたお寺だったが、意外にも敷地が広く、

小さな池や竹林が程よく配置され、なかなかの風情をかもしだしていた。

ふと横を見ると、お釈迦様が横になって昼寝をしているではないか。

後で調べてみたらこの姿は「涅槃ねはん像」といって、

お釈迦様が死去した姿をあらわしているらしいが、

なんだか昼寝をしているように見えてしかたがなかった。

どんな日でも、どんな時でも、昼寝をしているような気分でいたいものだと思った。



年越の月

年越の月

初日の出 探す空には 月ひとつ

元旦の朝、初日の出を見ようと6時頃、多摩川の土手に登った。

空は徐々に明るくなってきたが、雲が低く垂れ込めて、

いっこうに初日はあらわれない。

東の方向に歩いていけば、もしかしたら見られるのではと、少し歩いてみたが、

相変わらず曇ったままだ。

それどころか、空には昨夜来の月がいつまでも煌々と輝いていた。



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