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2014年3月アーカイブ

緋桜

緋桜

緋桜や いのちをつなぎ 花ひらく

寒緋桜が開花した。

花の色は濃いピンク色で、灰色に色どられていた冬の景色を見事に一変させた。

緋桜にとって花をつけるのは、

小鳥を呼び寄せいのちをつなぐ受粉のために他ならないが、

花を楽しむ人間にとっては、これほど心をなごませるものはない。

何と愛らしい姿ではないか。



春風

春風

春風や 蕾ふくらむ 並木かな

気温が上がって春風が吹きはじめた。

土手の緑も日に日に濃さを増し、もう桜の季節もすぐそこにきている。

見上げれば、青空に白い雲が流れ、春らしい気分だ。

この桜並木も今週末には花見客でいっぱいになるだろう。



春雨

春雨

煙る雨 色とりどりの 傘の波

ようやく春らしい天気になってきた。

雨も暖かく、中には傘もささないで歩いている人もいるほどだ。

冬の雨と違って、傘の色も何だか春めいてきた。

赤や白、たまには黄色い傘も見かける。

もう桜の開花も近い。



蕾(2014年3月)

蕾

早春の 蕾は冷たい 風の中

蕾は春の訪れとともに花開く。

冬から春にかけて冷たい風の中で、寒さに耐えて時を待つ。

その姿はとてもゆかしい。

耐えて、耐えて、芽をふくらませ、一斉に開花する。

自然の摂理なのか、神のなせる業なのか、不思議でしょうがない。



陸橋

陸橋

春浅く 陸橋壊す 槌の音

京王線の地下化工事が終った。

あかずの踏切を緩和するための陸橋が不要になった。

作って日の浅い陸橋だったのにもう壊してしまうようだ。

橋の土台をそっくり鉄骨で置きかえて、

道路を封鎖しなくても、橋の全てを撤去できるらしい。

橋を壊す槌音もかすかで、まったく静かなものだ。



雪の川

雪の川

青空に とけて流れる 雪の川

北国はまだまだ春が遠い。

新幹線に乗ってふと窓の外を眺めたら

一面の雪景色の中を一筋の川が流れていた。

川の色は青空を映して青く輝き水平線に向って空と一つに融けあっていた。

空はどこまでも青くすい込まれてしまいそうだった。



ペルシャ猫

ペルシャ猫

早春の 庭は冷たし ペルシャ猫

早春の匂いに誘われて庭に降りたったペルシャ猫は

土の冷たさに驚いたのか、それとも人の気配を警戒したのか、

一瞬立ちすくんでしまった。



雪雲(2014年)

雪雲

雪雲は 北の山なみ 目指しけり

多分この冬最後であろう雪の予報が出された。

今年の雪の多さにへきえきしていたが、

雪雲は東京を通り越して北の山々へ向った。

夕暮に北へ向う雪雲を眺めて、北の人々の苦労を想像し、

雪が少ないことを祈るばかりだった。



啓蟄

啓蟄

啓蟄や 街の灯赤し 歌舞伎町

昨日は啓蟄だった。

大地が暖まり、眠っていた虫が地中からはい出てくる日といわれている。

まだまだ気温は低いけれど、春が近いことを感じさせる言葉だ。

歌舞伎町の前の通りでは、ネオンや街の灯までが春めいて、

虫以外のいろいろなものがぞろぞろ歩きまわっているような錯覚に陥ってしまう。



春風(2014年3月5日)

春風

春風を 心待ちする 裏通り

冬に逆もどりしてしまった東京。陽はさしても北風が冷たい。

歩く人も自転車に乗る人も、暖かい春風を心待ちにしている。

いつになったら、本当の春はやってくるのだろう。



春の雪

春の雪

なめくじのように消えゆく 春の雪

今年二度目の大雪が残していった雪はなかなか溶けなかった。

雪のあと一度春の陽気が訪れたが、それでも道路の端や庭の隅には、

黒く汚れた雪がいつまでも残っていた。

三月になったとたん週末に雨が降った。

しぶとく残っていた雪もしとしと降りつづいた雨には勝てず、

まるで塩をかけられたなめくじのように、あとかたもなく消えていった。



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