夏終わり 夕陽に宿る 母の声
今日はとりわけ夕陽が美しい。
そして夕陽がまさに隠れようとする間際に、
光が織りなす情景は何ものにもかえがたい。
そして、母の声が夕日に宿り、私の耳に届く。
ついに夏は終わってしまった。
株式会社ハンモック会長による、写真俳句ブログです。
夏終わり 夕陽に宿る 母の声
今日はとりわけ夕陽が美しい。
そして夕陽がまさに隠れようとする間際に、
光が織りなす情景は何ものにもかえがたい。
そして、母の声が夕日に宿り、私の耳に届く。
ついに夏は終わってしまった。
木洩れ陽が さらさら揺れて 墓参り
母の納骨の日はカラッと晴れて、暑さも少しおさまった。
お彼岸前の一日だった。
大きな木々の間から木洩れ陽がさし込んで、風が吹くとお墓の上を葉影が揺れた。
父の骨のとなりに母の骨を納めた。
母もようやく安心したのではないだろうか。
路地裏や 日陰が伸びて 秋の風
そろそろ陽が落ちるのが早くなってきた。
午後も四時を過ぎる頃には影が長く伸びてくる。
そして路地裏にはもう秋の風が吹き始めている。
オオゴマダラ いのちをつなぐ 90日
オオゴマダラは沖縄に生息する蝶で、日本で一番大きな蝶といわれている。
また、蛹が黄金色でとても美しいことでも知られている。
そのいのちは短く、一月半ほどで死んでしまう。
しかし、オオゴマダラはその一月半の間に確実にいのちをつなぎ、
沖縄では年中オオゴマダラがとびまわっている。
街角が
9月に入っても日中の日差しは強い。
さすがに日陰ではしのぎやすくはなってきたが、この暑さは尋常ではない。
交差点を渡る人々を見たら、陽炎がたってゆらゆら揺れているではないか。
遠くの声に 耳すます夏
夏は生命が燃焼する。炎天下の高校野球やオリンピック。
昆虫や植物も精一杯生きようとする。
しかし、同時に、耳をすますと遠くからの声も聞こえてくる。
「そろそろ準備をしなさいよ。」「そんなに時間は残っていないよ。」
照りつける太陽の下で、少し途方にくれながら、それでもその声に聞き入っている。