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2018年10月アーカイブ

桜匂う

桜匂う

桜かすかに匂い 秋のあゆみ止める

この坂道をゆっくり上がっていくと、

途中でほんのり桜の葉が匂う場所がある。

まだ紅葉もせず、枯れ葉にもなっていない桜の葉が匂って、

私の足も秋のあゆみも一瞬止まってしまう。



明け方

明け方

窓開け放つ 秋の雨の匂いがする

今日は朝から雨。明け方近く窓を開ける。

秋の雨の匂いがかすかに漂ってきた。

なつかしい、しめった匂いだった。



覚悟

覚悟

秋の空まっさお 生き死にの覚悟促す

今日はよく晴れた。吸い込まれそうな青い秋の空。

人間は生まれる前のことも、死んだ後のことも分からないまま、

この秋空の下で生きていかねばならない。

生死しょうじの覚悟ありなしや。



長い道

長い道

長い長い道に 秋の雨降りつづく

秋の雨は冷たくて寒い。気持を憂鬱にさせる。

そんな雨が長い長い坂道に降り続いていた。



南無阿弥陀仏

南無阿弥陀仏

無心に生きて 無心に死ぬる 南無阿弥陀仏

人はどこから来て、どこに行ってしまうのか。

結局すべては分からないまま。

ただ無心に生きて、無心に死ぬのみ。

あとは神様、仏様におまかせするよりない。



桜葉

桜葉

まっさおな空 桜葉紅く 燃えにけり

秋がすすんで空は青く深くなってきた。

春には瑞々しい葉桜だった桜の葉も

まっさおな空に映える程、紅く色づいている。



秋深し

秋深し

秋深し 置きっぱなしの 事務用品

日々秋の色が濃くなっている。

この一週間は最高気温も22~23℃にとどまるらしい。

あまり使われなくなった机の上には、

置きっぱなしになっている計算機や、ボールペンが雑然と並んでいた。

早く以前のようにばりばり使ってほしいものだ。



火宅

火宅

この秋も 火宅の中に 生きにけり

世の中はようやく秋らしくなってきた。

しかし、そこに住む人間はあいも変らず、

煩悩や苦しみの中で生きざるを得ない。

考えればきりのない不安の中で、心の平安を求めて、

「南無阿弥陀仏」と唱えるのみ。



秋日和

秋日和

秋日和 悩み苦しみ 過しけり

日本は秋。今日は秋日和。

どんな日でも人間は悩み苦しむ。

それでも今日は秋日和。



秋の月

秋の月

名月や よわいとともに 眺めけり

時代が変わり、人が変わろうとも、秋の月の美しさに変りはない。

私もこのすばらしい月を何度眺めてきたことだろう。

そしてあと何度眺めることができるのだろう。



都電

都電

秋風吹いて 都電も寂しそう

都電荒川線は、一両のみの電車で、

早稲田から三ノ輪橋まで1時間程走る昔懐かしい電車である。

この少しホッとする電車も、秋風が吹く夕暮どきには、

何だか寂しげに見えてしまう。



金木犀

金木犀

暗い夜 際立つ香り 金木犀

今夜は月も隠れて夜の闇が濃い。

不思議なもので、目が見えにくくなると、耳と鼻が存在感を増す。

どこからともなく金木犀の香りがことさら強く漂ってきた。

今年も秋がやってきたようだ。



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