サウナ風呂冷水冴えて涼しけれ
サウナ風呂をよく利用する。暑いサウナに入った後、20度くらいの
冷水に飛び込む。体を冷やした後、静かに息と体を整える。冬の最中
高温と冷水の交互作用で身も心も引き締まる。
2022年1月アーカイブ
冬の夜鏡に映る人は
寝る前に洗面所でふと鏡を見た。そこには見知らぬ人が
映っていた。人間は日々変わってゆく。同じ顔など存在しない。
いつのまにか、自分とは似ても似つかない人が自分として
存在している。
ウィスキー銘柄代える雪予報
今晩は雪になるかもしれないと天気予報が伝えていた。私の好みの
ウィスキーは「ジャックダニエル」だがなんだか雪が降りそうと聞くと
急に別のものが飲みたくなって「バランタイン１２」をグラスに注いだ。
冬の園俗事忘れて涼みけり
冬の公園は寂しい。寒さのせいか人の気配がない。
静謐で凍えそう。しかし、冬の冷たさはある種の爽やかさに
通じる。まるで、夏の夕涼みで風に吹かれるような。
ひとけ無き大隈庭園カラス鳴く
コロナ第6波の凄まじい感染力のせいもあろうが、早稲田大学の裏に
ある大隈庭園は閑散としている。その誰もいない園内にひときわ高く
大きなカラスの鳴き声が響き渡った。
暖かき冬の太陽家々に
今日は日差しが暖かい。天気予報は寒い一日だと言っていたが
冬の太陽が降り注いでいる家々は暑さを感じるほどだった。
太陽のありがたさをしる一日であった。
この冬もウッドデッキは自若たり
この家を作ったときに多摩川の川風に吹かれてのんびりしたいと
大きなウッドデッキを備え付けた。最初のデッキは風雨にさらされて
朽ち果てたが次のデッキは材質のせいか今年も泰然自若、この冬も
元気なものだ。
冬の遣り水生き返るコンロンカ
コンロンカは崑崙花とも書くぐらい暑い地方に生息する植物だ
観葉植物だと思っていて冬には水をやりすぎないほうがいいと
聞かされていて3日ほど遣り水をしなかった。すると写真のような
ひどい姿になってしまったが、水をたっぷり与えるとみるみる
生き返ってピンとした姿に戻すことができた。水好きの植物であった。
マーブルの空から落つる鬱の雨
今朝は朝から空を厚い雲が覆っている。マーブル色の重くて暗い空だ。
いつの間にか冷たい雨まで降りだした。こんなうっとうしい朝は運動に
限る。腕立て伏せや腹筋で汗が噴き出るまで動いてみよう。
新雪を踏めば鳴るなり迷い道
雪が降った。想定よりもはるかに多い積もりそうな雪だった。
雪の上を慎重に歩いた。新雪は踏むと「キュッキュッ」と音がした。
滑るのではないかという心細い道もこの音で救われる気がした。
思い出の庭の蝋梅香り立つ
以前住んでいた家に寄ってきた。庭に回ると蝋梅の甘い香りが
鼻を掠めた。そうだ。この蝋梅はこの家を建てた直後に宝登山から
持ってきて植えたものだった。懐かしい思い出が重なって溢れてきた。
