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2017年8月アーカイブ

大海原(2017年8月)

大海原

秋空を 恋うてたゆとう 大海原

夏の海辺は海水浴客でにぎわい、太陽の光が照り返し、

喧噪の限りをつくしていたが、

空が高くなり風の色が変ってくると、秋という季節が姿をあらわしてきた。

一面の大海原も秋の空を迎えいれるかのようにおだやかに

やさしい波をつくりだし始めた。



法師蝉

法師蝉

盆明けて 何やら哀し 法師蝉

盆休みの間は家でごろごろ昼寝をしたり、映画を見に行ったり、

ゆっくりしているうちに過ぎていった。

最後の日にはつくつく法師が鳴き出して、夏の終りを告げようとしている。

何だか少し寂しい気持になってしまった。



姫しゃら

姫しゃら

姫しゃらの さやけき茂り 風立ちぬ

暦の上では残暑というらしいが、急に猛暑日が続きはじめた。

近くのコンクリート造りの家には玄関に涼やかな姫しゃらが植えてあり、

残暑の夕暮に一陣の風を運び、暑さをかすかにやわらげた。



麦藁帽子

麦藁帽子

置き忘れられし麦藁 夏去りぬ

今年の夏は雨が多い。冷夏と言っても良い。

夏を楽しみにして買い揃えた麦藁帽子はなかなか出番がなく、

いつの間にか夏が終わろうとしている。



麦畑

麦畑

夏空や はてなく遠き 麦畑

富良野の大地はとても広い。

その広い大地に麦畑が広がる。

麦畑の上には夏の空がはてしなく広がる。

青空に日雲をうかべ、

どこまでもどこまでも広がっている。



ラベンダー畑

ラベンダー畑

紫の 色と匂いの 野心かな

富良野のラベンダー畑は一面のラベンダーの色と匂いに驚いてしまう。

これだけの紫に囲まれていると、

その野心にすこし辟易してしまいそうになる。



デイリリー(一日草)

デイリリー つなぐ生命は 華やかに

デイリリーは朝開いた花が夜しぼんでしまう。

次の日には別の花が開き、その花も一日で命を閉ざす。

しかし、次から次に途切れることなく華やかな色の花が開いて、

生命をつなぎ続ける。

見事なまでの生命の不思議。



風鈴

風鈴

すだれごし 「チリン」風鈴 鳴りにけり

暑い夏の昼、近くのラーメン屋に入った。

あまり冷房の効かない店の中から見るともなしに外を眺めた。

暖簾ごしにガラスの風鈴がチリンと鳴って、

夏の午後を一瞬涼しくした。



はまなすの丘(2)

はまなすの丘(2)

石狩の河口のほとりはまなすの
香り漂う甘くせつなく

はまなすはバラの祖先らしい。

トゲもあるし、匂いも甘い。

花弁は5枚でバラのように華麗ではない。

質素で素朴な花だ。

それでもはまなすの香りは少し気高くてなつかしい。

石狩川の河口にははまなすの丘がある。



はまなすの丘

はまなすの丘

はまなすの丘に登れば石狩の
河口はるかに空と海あり

石狩川の河口付近にははまなすの丘がある。

はまなすが群生し、甘い香りを漂わせている。

丘に登ると石狩川の河口が見える。

その先には日本海が広がり、

海とも空ともつかない水平線がかすんでいる。



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