
梅雨明けや 灼熱襲う 朝の街
梅雨があけるやいなや、本格的な夏がやってきた。
連日35℃越えの猛暑日が続き、朝の街はもう朝ではなく、
灼熱の太陽が照りつける午後の様相を呈していた。
株式会社ハンモック会長による、写真俳句ブログです。
梅雨明けや 灼熱襲う 朝の街
梅雨があけるやいなや、本格的な夏がやってきた。
連日35℃越えの猛暑日が続き、朝の街はもう朝ではなく、
灼熱の太陽が照りつける午後の様相を呈していた。
猛暑日や かわりあじさい 散歩道
梅雨明けと同時に猛暑日が襲ってきた。
数メートルも歩かないうちに汗が吹き出してくる。
こんな日に散歩はとても無理な話だが、
少し気温が下がった夕方に買物を兼ねて、出掛けた。
街角にかわいらしい花を見つけて、後で調べてみるとあじさいの一種であった。
梅雨明けにこんなかわいい花をつけるあじさいがあったとは。
丘の上 葡萄畑に 夏の風
丘の上の石垣で囲われた葡萄畑には、もう既に葡萄が実っていた。
袋をかけられた葡萄を夏の風が揺らして、
甘い葡萄が出来るのが待ちどおしい思いがした。
分け入って 揺れる想いの
ようやく梅雨が明けた。
濃い緑の山に足を踏み入れると、そこかしこに合歓の木が花をつけている。
夏本番の風が吹いて合歓の花を揺らした。
うすいピンクの合歓の花は、はずかしそうに揺れていた。
梅雨晴れて ボタ山青く 息づけり
梅雨の晴れ間の一日、筑豊炭田の旧忠隅炭鉱跡のボタ山を見に行った。
閉山してから約50年の時を経て、まっ黒だったボタ山は緑の山に変貌を遂げ、
木々が青々と息づいていた。
飛梅や 主なき
大宰府天満宮には菅原道真をしたって都から飛んできた梅の木がある。
道真が没した後、千年近くこの天満宮で生き続けているらしい。
梅雨の晴れ間の一幅の清涼剤。
白壁や 極楽色の 蓮ひらく
北九州の飯塚市は炭鉱の街だ。
遠い昔炭鉱王のもとへ嫁いだ柳原白蓮の住んでいた家を見てきた。
土蔵の白壁を背にお釈迦様を迎えるような極楽色の蓮の花が、
まさにひらこうとしていた。
古い白壁とピンク色の蓮が極楽浄土を想起させた。
アガパンサス
アガパンサス、別名紫君子蘭は、最近いろいろな場所で見かける花だ。
昔はこの花は日本に存在していなかったが、
遠く南アフリカから輸入されたとたん普及しはじめ、
今では日本中どこでも見かけるようになった。
梅雨の時期に清涼感を与える花として珍重されている。
南アフリカの暑い場所からはるばる日本にきて、
人々を楽しませるという事実に驚きを覚えてしまう。
青梅雨や 杉の木迫る 薬師堂
日光東照宮の薬師堂に入ると窓から杉の大木が見える。
鳴龍の天井絵から響いてくる龍の鳴声より、杉の大木が胸に迫ってきて、
梅雨のうさを晴らしてくれる気がする。
黒南風は梅雨の晴間に吹く南風である。
今日はその黒南風が吹いて、重くなった緑の葉を揺らした。
暗くなりがちな梅雨の季節が少し明るくなった。