
桜餅 いつくしみ食べ 日を終える
行きつけの和菓子屋の店先に桜餅が飾られていた。
いよいよ春まぢかというところか。
さっそく買って帰り、夕食後に春の香りと
こうして今日も大切な一日が終っていった。
株式会社ハンモック会長による、写真俳句ブログです。
桜餅 いつくしみ食べ 日を終える
行きつけの和菓子屋の店先に桜餅が飾られていた。
いよいよ春まぢかというところか。
さっそく買って帰り、夕食後に春の香りと
こうして今日も大切な一日が終っていった。
休日のランチも 春の匂い
2月も末近くになると春めいてくる。
今日のランチは生ハムにチーズと旬の野菜。
あとは山いもをすりつぶしてオリーブオイルをあえたスープ状のもの。
どこか春の匂いが漂ってくる。
白梅や 冷たき風に 匂いけり
2月も半ばをすぎると梅が咲き揃ってくる。
時折吹いてくる冷たい風をものともせずに、
かすかな梅の香りを感じさせる。
冷たい風だからこそ、香り高いのであろうか。
昼下がり 窓に差し込む 冬陽かな
近くのイタリア食堂にランチを食べに行った。
窓ぎわの席に座って見るともなしに外の風景を眺めていた。
昼下がりの冬の陽が食堂の窓際に差し込んできて、
あったかいような、寂しいような、日曜の午後であった。
さやえんどう 噛めば春の匂いかな
ゆがいたさやえんどうが朝食の皿に乗って出てきた。
色あざやかな緑の豆を口に含んで噛みしめると、
いかにも春の匂いが口いっぱいに広がった。
春風や 思いのままの 残り雪
ようやく雪が溶けて無くなってきた。
それでも裏通りには、ほこりで黒くなった雪が
消え去りがたくしがみついていたりする。
その残り雪も春風が吹けば、
たちどころに、思いのままに消滅してしまうだろう。
春が待ちどおしい。
洟すすり 冬晴れの空 仰ぎ見る
ようやく晴れた。
澄んだ空気の中、冬晴れの青空が顔を出した。
それでも厳しい寒さの中で、自然に洟水が出てくる。
洟水をすすりながら、冬晴れの空をまぶしそうに見上げた。
木枯しや 銀座の柳 凍えけり
今年の冬は本当に寒い。
冷たい風が吹き抜け、普段なら粋な姿の代名詞でもある銀座の柳の木も、
凍えて寒々としている。
凍てる夜 されど食べたし にぎり寿司
最近の寒さは尋常ではない。
しかしながら、その寒さにもかかわらず、無性に寿司が食べたくなることがある。
そんな日は凍てついた道を身を縮めながら歩いて、寿司屋にたどりつき、
しんしんと 雪降る夜の 黄菊かな
この頃は冬でも菊の花を飾ることができる。
夜半にしんしんと雪が降る中、部屋の中では菊の花を眺め、
ぜいたくな時間をすごした。