
五月雨や 放課後駆ける 女子学生
午後になって空模様が怪しくなり、3時過ぎには雨が落ちてきた。
解放感にあふれた放課後、
下校途中の女子学生は駆け足で家路を急いだ。
株式会社ハンモック会長による、写真俳句ブログです。
五月雨や 放課後駆ける 女子学生
午後になって空模様が怪しくなり、3時過ぎには雨が落ちてきた。
解放感にあふれた放課後、
下校途中の女子学生は駆け足で家路を急いだ。
あじけなく しらじらしきは 白あじさい
この頃、白あじさいをよく見かける。
土壌に関係なく色がつかないあじさいらしい。
あじさいは色がついてこそ紫陽花だと思えてならない。
副都心 蛙やら蜥蜴やら ぞろぞろ
新宿を少しはずれた北新宿に、昔のおもかげを残す和風レストランがある。
庭には多くの樹木が池を囲み、石灯篭や庭石がアクセントになっている。
食事が終って庭を散歩すると、蛙やら蜥蜴やらぞろぞろ動きまわって
副都心とは思えぬ光景だった。
日常を 超えて広がる 晴間かな
今日は青空が広がった。
とても梅雨とは思えないような空を見上げて、そっと瞳を閉じてみた。
日常を超えて、不可思議の世界にとび込みたい衝動にかられる程
青い空だった。
高き塔 吹き降りてくる 夏の風
墨田水族館にくらげを見に行った。
押上駅でおりるとスカイツリーがそびえ立っていた。
塔のてっぺんから夏の風が吹き降りてきて、
よくまあこんな塔を作ったものだ。
雨雨雨 雨を待つ 紫陽花 ひっそり
ぱらぱらと雨が落ちてきた。
梅雨に入ってもなかなか雨が降らない。
どんより曇った空の下で紫陽花がひっそり雨を待っている。
ラベンダー 刈り揃え 重い風薫る
刈り揃えたラベンダーが梅雨の重い風を
さわやかな五月の風に変えてくれたようだ。
刈り取りし ラベンダー香る
花壇に植えてあったラベンダーが花をつけた。
刈り取ってドライフラワーにするつもりなのか、束にして玄関に干してあった。
朝、出がけにラベンダーが匂って、その強い香りに驚いた。
朝顔の 花芯に一匹 梅雨の蜂
梅雨が始まりそうだ。
どんより曇った
一輪咲いた朝顔の花芯には蜜蜂がしがみついて一生懸命蜜を吸っていた。
旅ゆけば 鬢付け油の 匂いかな
東京駅を新幹線の方に歩いていたら、ふと鬢付け油の匂いが漂ってきた。
きっと相撲取りがいると思って見回わしてみると、
大きな着物姿の相撲取りが歩いていた。
いったいどこに行こうとしているのだろうか。
裏通り 今は昔の 風薫る
昔よく宮益坂のパブに通ったことがあった。
最近その店の近くに食事に行って、昔を懐かしくおもい出した。
裏通りには新しい恋がめばえているようだった。