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2019年11月アーカイブ

冬の空もどる

久かたの 冬の光や 空真っ青

今日は10日ぶりに青空が戻ってきた。

きりりとひきしまった冬の空気に空は吸い込まれそうな青。

冷んやり寒いこんな朝でも心ははずんでくる。



鍋

一炊の夢を見にけり 冬の鍋

鍋を食べに行った。

コンロに火を点け鍋が出来あがるのをビールを飲みながら待っていた。

何とはなしに来し方、ゆくすえをぼんやり考えていた。

走馬灯のように過去が渦まいているうちに鍋ができあがってきたようだ。



雨音

雨だれが 暗く冷たく 樋を打つ

外は冷たい雨が降りだしたようだ。

床の中からじっと耳をすますと雨音がぽたんぽたんと響いてくる。

暗闇の中を雨粒が樋を叩いている。

寒い夜だ。



蔦

楠に 絡みつきたり 紅き蔦

常緑樹の多い庭園に紅葉した蔦が一本の大きな楠にまきついていた。

緑の中に紅がはっとするほど目立っていた。

秋のすぎゆくのを惜しむ風情が感じられる光景だった。



トランペット

トランペット

トランペットの音 震えけり寒い夜

このところ気温が下がって、風が吹いた夜などは寒さが身にしみる程だ。

いよいよ冬が迫ってきた。

四谷三丁目の交差点あたりを歩いていると

ブラスバンドの音楽が風に乗って聞こえてきた。

寒い夜には管楽器の音さえ寒さを運んでくる。



観世物菩薩

観世物菩薩

異国にて 菩薩なまめく 洞窟寺

マレーシアの洞窟寺を見学してきた。

りっぱな金色のお釈迦様や千手観音が祀られていたが、

中に観世物菩薩の絵が描かれていた。

その姿がいかにもなまめかしくエロティックでさえあった。



どじょう鍋

木枯らしや 父の笑顔の どじょう鍋

木枯らしが吹く頃になると、何故かきまってどじょう鍋が食べたくなる。

何匹ものどじょうを鍋にのせ、その上にたっぷりのねぎとさきがきごぼうを盛って、

唐がらしをこしょうでじっくり煮込む。

あつかんによく合う冬の鍋を父に誘われて食べに行ったものだ。



落葉

あいまいな 秋の訪れ 落葉降る

異常気象のせいなのか季節の移り変りがあいまいになってしまった。

いやそうではない。

もともと自然そのものがあいまいなのだ。

自然だけではない全ての存在そのものがあいまいなのだ。

紅葉の前に落葉が降ってきても、いたしかたない。



朝の街

朝の街

風立ちて 澄み渡るなり 朝の街

秋が深くなってきた。

朝夕は涼しさを増し、寒いと感じる程だ。

風が吹いてすっかり空気がきれいになり、朝の街は心を洗うようだ。



秋の旅

猫

旅終えて 思いを残こす 家路かな

何事にも満足することは少ない。

いつもいつも満足していればそれに越したことはないが、

どこかに寂しさが残る終わり方も趣きがある。

心のこりの出来事のあとには秋風が吹いている。



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