
神社のそばの道祖神が 春風に
春の暖かい光が、暖かい風を運んできた。
神社の傍の小さな道祖神は、春の光と春の風で、春を感じ始めた。
しかし、近くの神社の賑わいとはほど遠い、質素な楽しみ方であった。
株式会社ハンモック会長による、写真俳句ブログです。
神社のそばの道祖神が 春風に
春の暖かい光が、暖かい風を運んできた。
神社の傍の小さな道祖神は、春の光と春の風で、春を感じ始めた。
しかし、近くの神社の賑わいとはほど遠い、質素な楽しみ方であった。
フランス人画家が描く如き 赤い雲沸く
春の天候は変りやすい。
北風が吹いたり南風が吹いたり、低気圧が周期的に巡ってきたり。
今日の空模様はその春の天候そのもの。
赤い雲がもくもく沸いて、不思議な模様を形づくった。
ぬいぐるみのインコまで 鳴き出しそうな春
このところ気温が上がって、まさに春の陽気。
ぬいぐるみのインコが歩き出してまるで鳴き出しそう。
春寒し こんな夜はおとなしく居酒屋
3月下旬なのに今夜は冷える。北風が冷たい。
こんな夜は居酒屋で熱燗がいい。
「八海山」をあたためておとなしく飲もう。
肌寒き闇夜に ハクモクレンひらく
早春の夜の風は冷たい。冬が戻ってきたように寒い。
凍える気持で街角をまがると、ハクモクレンの花が一面に咲き始めていた。
サクラの前の春の先き駆けでもあるのか、
冷たい風も少し暖められたかのようだ。
酒瓶を並べて 「春」と呟やけり
いよいよ春が近づいてきた。
日頃のうっぷんをはらすべく居酒屋に出掛けた。
鹿児島産芋焼酎を並べてどれを飲もうか、
ひと言「春」とつぶやいた。
雨あがり 青葉を揺らす 風光る
雨があがって春の光が戻ってきた。
庭の木々を揺らし、青葉をはじいて光が踊っている。
気温もぐんぐん上がっているようだ。
桜の開花も近いかもしれない。
きまぐれな春 狐が嫁入る 日となりぬ
昨日からの雨が朝まで続き、ようなく雨が上がったと思ったら、
顔を出した太陽の光の中に、また細かい雨が降り出した。
三寒四温、春はきまぐれ。
ホテルの地下駐車場
ホテルの地下駐車場はパイプが何本も通っていて、
いかにも無機質な雰囲気が漂っている。
そんな駐車場にも微かに梅の香りが匂ってきた。
春はすぐそこ。
三月の雨 降り籠めて 海の底
久しぶりに雨が降り続いた。
二日間もずっと降り続いて外出もままならなかった。
窓から外を眺めると、まるで暗く冷たい海の底のようだった。
床しさや "K"マンションの 石畳
このマンションを見たとき、どこか懐かしさを覚え、
もう一度振り返って入口を確かめに行った。
この石畳と門に記憶があるのか、それとも単に映画の一場面だったのか。
早春の光がやわらかく石畳に差し込んでいた。