名も知らぬ花が咲く灼熱夏
本当にこの暑さは尋常ではない。名も知らぬ花が咲くのを見ても
この暑さのせいかと疑ってしまう程、処置に困る、疑問だらけの夏だ。
エアコンと扇風機で寝冷えをしてしまった。
2023年7月アーカイブ
暑さ極まりて ノウゼンカズラ燃ゆ
尋常ではない暑さが続いている。そんな中夏休みの象徴でもあるかのような
赤橙色のノウゼンカズラがその暑さに負けないように燃え盛っている。
夏の宵 月が見下ろす 人の群れ
土曜日の繁華街はそれぞれの想いを持った人の群れであふれていた。
そんな人々の想いとかけ離れた天空から、月の光が清々しく輝いて
いた。
梅雨明けの 前に燃え立つ 百日紅
例年と異なり今年は色々なものが異常気象に戸惑っている。
この暑さの中で蝉の声は聞こえてこないし、百日紅は10日ほども早く
花が咲き始め、満開になってしまうのだろう。
この暑さ 木槿さすがに 弱音かな
木槿は韓国の国花としても知られており、刈込にも耐える強い木である。
夏の暑い盛りに涼し気な花をつけ、朝に開き、夕方にしぼむ芙蓉科の花
である。その頑強な木槿が朝から枯れ始めたかのように弱音を吐いている。
エアコンと 飴玉一個 酷暑かな
外出から戻ると、まずエアコンをつける。部屋を急速に冷やす。
テーブルの上に置いてあった飴玉を一個、口の中に放り込む。
飴の甘みを味わいながら、窓の外の強烈な暑さを思い返す。
梅雨明けや 蝿が元気に 飛び回る
梅雨明けと共に猛暑が襲ってきた。外に出るだけで汗が噴き出してくる。
近くの飲食店に入ると今までどこかに姿を隠していた蝿が店の中を元気に
飛び回っていた。
梅雨終わる 辻井伸行聴きながら
今年の異常気象的梅雨もいよいよ終わりを迎えそうだ。
この暑さに辟易しながら、どういうわけか辻井伸行の
YouTubeに入れあげて、ショパンのピアノコンチェルト
を聴きまくっていた。
半夏生まぁるいまぁるい月がでた
夏至から2週間ほどすぎて、半夏生の時期が訪れた。
暑さも湿気も極まれる中、驚くほど大きな丸い月が
中空にぽっかりうかんでいた。
クチナシの花枯れる日や梅雨香る
梅雨の時期はアジサイが瑞々しく花を咲かせる一方でクチナシも甘い香りを
振りまいている。クチナシは花を咲かせると日をおかずに枯れ始める。
ただ、次から次に花を咲かせいつまでも甘い香りを漂わせている。
たまさかの風が救いの晴れ間かな
今年の梅雨は雨が少なく暑さと湿気で、外に出るのが億劫に
なるほど過ごしにくい。年々夏が長くなり、亜熱帯の様相を
呈してきた。たまに吹く風が一瞬の涼しさを運んでくれるが
本当にどうなってしまうのだろう。
