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2018年4月アーカイブ

翳りゆく部屋

翳りゆく部屋

翳りゆく部屋に 我身を重ねる

春の一日は徐々に暮れてゆく。

毎日、日が少しずつ長くなる。

その分、わびしさも長くつづく。

私の春の一日もあとどれくらい楽しめるのだろうか。



夕陽

夕陽

春の陽傾きて 若葉青し

春の夕暮は風情がある。

夕陽は柔らかく、風が心地良い。

その夕陽に照らされた若葉は瑞々しく青く光っていた。



赤鳥居

赤鳥居

青葉降る 陽はさんさんと 赤鳥居

大宮八幡宮は若葉で埋めつくされていた。

参道を歩くと赤鳥居には若葉の影がゆらゆらと揺れ、

春の陽光がふりそそいでいた。



もっこうばら

もっこうばら

青空や もっこうばら こぼれ落ちる

青空の下、もっこうばらが垣根ごしに盛りあがっている家があった。

白い花が青空の中からこぼれ落ちてゆくような光景だった。



自転車

自転車

春の朝 自転車が公園に乗り棄てられている

今日は気持の良い朝だ。

近くの公園まで散歩すると、一台の自転車が乗り棄てられている。

どうしてだろう。



家

この家は いつか住んだ家 春の風

春風が吹いて、心が柔らかくなった日に、

ふと目にしたアパートはどういうわけか、懐しい気がしてならなかった。

実際に住んだわけでもないのに、路地のむこうの玄関から

自分自身が出て来るように思えて不思議な気分になった。



更地

更地

春雨や 主亡きあとの 更地かな

近くの大きな屋敷が突然解体され、あっという間に更地になってしまった。

以前は車が主人の行き帰りに玄関に停っていて、栄華を誇っていたが、

主人が亡くなったのであろうか、何もなくなった。

更地は現世のはかなさやうつろいをしめしているかのようだ。



春の夜

春の夜

丸の内のビル街 夜中まで 煌々

世の中は随分春めいてきたのに、

丸の内のオフィス街は夜遅くまで明かりがついて、

いつまでも仕事にはげんでいた。



花桃

花桃

入学のこころざし 目にしみる花桃

早稲田大学の正門前通りには、花桃の並木がある。

赤と白の重なり合った花がまるで造花のようにきれいに咲いている。

この花を見る新入生はこの花のきれいさを心にきざんで、

人生の節目でおもいだすかもしれない。



道祖神

道祖神

東京の片隅 道祖神ひっそり

大都会東京にはまだまだ古い伝統が息づいている。

都心から程近い神社の片隅に、道祖神が祭られていた。

殆ど注意をはらわれない中ひっそり、しっかりと存在している。



蒲公英

蒲公英

蒲公英たんぽぽや 都会の隅で 伸びた茎

新宿のビル群のそばの道端に、

たんぽぽが生き生きと黄色い花を咲かせていた。

コンクリートやアスファルトでは育たないたんぽぽが、

偶然見つけた土の上で精一杯花を咲かせていた。



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