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2017年7月アーカイブ

百日紅

百日紅

暑い暑い日の 百日紅
肌をじりじり 百日紅
風にゆらゆら 百日紅

暑い暑い日の 百日紅



墓参り

墓参り

緑なる銀杏並木の間には
青空高く母の笑顔よ

母の命日に墓参りに行って来た。

霊園に続く銀杏並木は濃い緑となり、

間に広がる青空はあくまでも高く、

懐しい母の笑顔を彷彿とさせた。



夏の夕暮

夏の夕暮

梅雨あけの暑熱をはらう風吹きて
人心地つく夏の夕暮

梅雨があけて、熱暑が襲ってきた。

じりじりする強い日差しが体温を上げ、

道を歩いているだけで汗がにじんでくる。

そんな一日も夕方には熱をさます風が吹き渡り、温度が下がり、

ほっと人心地つくことができる。



夕霧草

夕霧草

テーブルの上に置きたる夕霧草
暑き一日しずめたりけり

暑い一日を終えて帰宅するとテーブルの上に見慣れぬ花が飾ってあった。

花壇の端に咲いていた夕霧草を切りとって

ラベンダーの葉と共に活けたらしい。

夕霧のうす紫の花とラベンダーの緑が一日の暑さを一度に沈静化し

気持までもクールダウンしてくれた。



夏の風

夏の風

朝から暑い夏の風
通りを吹き抜けて
湿気を含んで
体にまとわりついて
少し心地良くて
べたべたして

結局、朝から暑い夏の風



のうぜんかずら

のうぜんかずら

じりじりと暑い夏の街角で
橙色ののうぜんかずらと出くわす。
プールの行き帰り。
魚釣りに出掛ける朝。
橙色の花たちは青空の下で
こぼれんばかりにほほえみかける。
夏をたくさん楽しんでね。



岬の展望台

岬の展望台

岬の先の大きな展望台
いくつかの登り口といくつかの踊り場
その先にはたったひとつの見晴し台
そこにあるのはパノラマビューとあなただけの地球



密やかな願い

密やかな願い

我が願い
密やかに胸に抱きしめ
果てしない海原超えて
海のきわ 空のきわまで
どこまでも走り続ける



私だけの夕方

私だけの夕方

沈みゆく太陽は
まわりを黄金色に染め
私の頭上の雲は灰色のまま
刻々と姿を変え、色を変え
私だけの夕方をつくりあげた



浅草の五重の塔

浅草の五重の塔

浅草の夏の夜
五重の塔は睥睨へいげいする
人々のざわめきや
風の音や
樹々のそよぎを気にもかけず
ただただ 睨みつけ
立ち尽くす



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