
見上げれば どこまでも青 冬の空
玄関の扉をあけて外へ出た。
あまりのいい天気に思わず空を見上げた。
そこには雲ひとつない真青な冬の空が、どこまでもどこまでも広がっていた。
株式会社ハンモック会長による、写真俳句ブログです。
見上げれば どこまでも青 冬の空
玄関の扉をあけて外へ出た。
あまりのいい天気に思わず空を見上げた。
そこには雲ひとつない真青な冬の空が、どこまでもどこまでも広がっていた。
初霜や 木々あかあかと 燃えにけり
東京にも初霜が降りた。
今日の空は真青で雲ひとつない。
まだ葉を残す落葉樹の紅い木々が、澄みきった冬空に映えて痛い程だった。
小春日や 影やわらかく 伸びにけり
今日はまるで春のように暖かい。
人の影が道路の真中まで長く伸びて、
そよ風のようにやさしい風が、ゆらゆら影を揺らしている。
年の暮 一炊の夢に 浸りけり
忙しい一日が終わり、電車の席につくやいなや睡魔が襲ってきた。
まるで一炊の夢を見るように、来し方ゆくすえを夢見てしまった。
人生儚し。
凩や 海鳴響く 風の塔
今日は凩が冷たい。
東京湾の中も北から凩が吹きつけてくる。
そしてアクアラインの風の塔のまわりでは、海鳴りさえも聞こえてくるようだ。
濡れそぼつ 銀杏が凍る 冬の風
冷たい雨があがったと思ったら、身を切るような冬の風が吹きつけてきた。
濡れてびしょびしょになった銀杏の木も凍ってしまいそうに冷たい風だった。
ポインセチアの花を飾れば 華やかで 寂しい
もうクリスマスの飾りが街にあふれる季節となった。
ヘルスクラブにもポインセチアの植込みが入口を華やかにしている。
一方で、クリスマスが楽しいと思わなくなってしまった人々には
少し寂しい季節となった。
あけはなつ 冬の風キリリ
目がさめて思いきり窓を開けた。
冬の冷たい風が吹き込んできた。
寒さと冷たさの中に冬の凛とした意志が伝わってきた。
冬の夜 暗き道ゆく 老婆かな
12月に入ればもう冬に違いない。
夜になって冷たい風が吹けば、寒さが身にしみる。
駅に向う暗い道を、身体を縮めて歩いてゆく老婆の姿が少し痛々しい。