どんな日も

歩いて汗ばんで花も葉も涸れる

この暑さはなんとしたものだ。まだ6月なのに梅雨は去り

照り付ける太陽は痛いほどだ。歩けば汗ばんで日向の木々や花達は

干からびてしまう。

下着汗ばんでもアジサイ涼し気

梅雨が明けたのか急に暑くなった。まるで真夏のように

灼熱の太陽の光がジリジリ肌を焼く。少し歩くだけで汗が

吹き出してくるが、日陰のアジサイはまだまだ涼し気。

どんより梅雨空切り裂いて疾走

梅雨空はうっとおしい。湿気が多いと不愉快な気持ちになる。

そんな時は誰もいない道路を車で走り回るといい。プールで必死に

泳いでもいい。

雨に烟って青アジサイひっそり

梅雨には青アジサイが美しい。雨の日にはわざわざ青アジサイを

見るために傘をさして探し回ったりする。日陰にひっそり雨粒を

抱いて佇む青アジサイに心打たれる。

鮎食べて句作楽しむ梅雨時雨

鮎の季節になった。鮎は塩焼きが美味しい。梅雨のジメジメした

気候も鮎をつつきながら俳句などを考えているといつの間にか時が過ぎてゆく。

待つ人が梅雨空眺む理髪店

土曜日に髪を切りに理髪店に行った。少し込み合っていて何人か

待ち人が店の前で席が空くのを待っていた。たまに空を眺め雨の心配を

しなければならないのはこの季節の常なのかもしれない。

ドクダミ花盛りなり梅雨の入り

ドクダミは独特の匂いのする野草で、湿気の多いジメジメした場所を

好んで咲く。煎じて飲めば薬としても使われるし、四川料理ではそのままいためたりもする。

この花の盛りはまさに梅雨で梅雨空にはドクダミが良く似合う。

梅雨しぐれ雨の匂いの通勤路

梅雨になったと思ったら連日くもりや雨の天気予報。朝の通勤も雨対策

が必要な時期になった。強い雨脚ならともかく時雨程度の弱い雨の日は

空気に雨の匂いが混じってくる。少しが心落ち着く匂いである。

梅雨入りか沛然として雨が降る

いよいよ梅雨入りのようだ。今日は朝から雨。気温も17度。今週いっぱいは

晴れの日はなさそうだ。メールを見ると訃報が一通。少し気の滅入る週の始まり

となった。

水遣らば生き返るなり鉢の花

このところ潤いを求めてなのか鉢植えの春の花を買い求める機会が増えた。

鉢植えの花は水遣りや外の風にあててやることが大切で、それを怠ると

花も葉も急に萎れてしまう。ちゃんと面倒をみれば生き生きしている。

「外は暑そう」寝転んで部屋の中

今年の春は暑かったり寒かったり、気持ちの良い日もあれば不愉快な日も

あったり、ころころ変わりやすい春だった。外が暑そうな日は早くも

冷房をつけて部屋の中でごろごろしていた。