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2018年6月アーカイブ

梅雨あけ

梅雨あけ

梅雨あけや 満月高く 昇りけり

今年の梅雨は7月になる前にあけてしまった。

これからはどれ程暑い日が続くのか。

梅雨あけの前夜、東京には満月が煌々と輝いていた。

潔いものだ。



アガパンサス(紫君子蘭)

異郷でも 優美なりけり 紫君子蘭

アガパンサスはアフリカの地から日本に輸入され、

自生している梅雨の花である。

涼やかな立居姿を紫色に輝く優美な花が美しい。

この花はどこに行こうが、どこで生きようが、

涼やかで優美なことに変りはない。



文房具

文房具

机上の文房具 生き様かすかに映したり

机の上には様々な文房具が無造作に並べられている。

長年使ってきた計算機、ペーパーナイフ、はさみ、

スティプラー、ボールペンとペンシル。

その無造作さの中にその人の生き様がかすかに伝わってくるようだった。



梅雨の窓

梅雨の窓

背表紙が 語りかけたり 梅雨の窓

今日は一日雨。

雨の中を出掛ける気にもならず、ぼーっと外を見ていると、

窓ガラスに本棚が映っていた。

その本棚の本達が、今日はゆっくり読書でもと語りかけていた。



日常

日常

何げない日常に 不条理宿りたり

人間は日々の生活があたりまえのものだと思っている。

時には天変地異により日常の底に不条理が存在することを知る。

だが不条理は、実は天変地異以外にもひそんでいることを突然知らされる。

恐ろしい不安に耐えかねる日々。

そして日常への埋没。



紫陽花

紫陽花

水々しく 寂しく 自由なるかな、紫陽花

梅雨の救いは紫陽花。

雨の中に水々しく豊かに気まぐれで自由。

季節とともに移りゆく紫の宝石。



梅雨寒

梅雨寒

梅雨寒や 梟寂しく 鳴きにけり

梅雨寒の日の裏通り、人気もない坂道に都会には珍しく

梟が「ほうほう」と鳴いていた。

まるで誰かを捜しているように寂しげな鳴き声だった。



梅雨豪雨

梅雨豪雨

不条理の 裂け目に注ぐ 梅雨豪雨

私達は人生の不条理を知らぬものとしておおいかくし、

何げない人生を恙がなく送りたがっている。

しかし、ふとあらわれる自然現象の不可思議さは

私達の生活が実は不条理の上に構築されていることを垣間見させる。

突然降り出した梅雨の豪雨も、人生の深淵を覗かせる時かもしれない。



鐘

鐘の音も しぐれてゆくか 梅雨さなか

海ほたるには鐘がある。

幸せの鐘といって、大切な人への想いを届けたい人が、心を込めて鳴らせば、

伝えたい言葉は波となって届くはずだという。

その鐘の音も梅雨まっ最中ならば重い音になってしまうのではないだろうか。



梅雨の晴れ間

梅雨の晴れ間

坂道や 梅雨の晴れ間の ひとしごと

この街は都心に近いにもかかわらず、静かでゆったりとしている。

しかし、少し急な坂道があり、駅までの距離が遠く感じられる。

今日のような、梅雨の晴れ間のむし暑い日には、

駅まで歩いてゆくのもひと苦労だろう。



梅雨

梅雨

水滴や 梅雨のはしりを 楽しむか

今年の初夏は暑い初夏だった。

梅雨が始まろうとしている。

暑さの苦手な人にとって、例え少し湿度が高かろうが、

空からの水は歓迎すべきものかもしれない。



五月

五月

果てしなき海 果てしなき空 五月かな

海ほたるから東京湾を眺め、太平洋を眺めた。

どこまでも海は続き、どこまでも空は広がっていた。

五月の風が心地良く吹き抜けていった。



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