
春風に つい誘われて フリーマーケット
日曜日は近くの商店街でフリーマーケットが開催されていた。
春風が吹いて、多くの人が散歩がてら、フリーマーケットを楽しんでいた。
株式会社ハンモック会長による、写真俳句ブログです。
春風に つい誘われて フリーマーケット
日曜日は近くの商店街でフリーマーケットが開催されていた。
春風が吹いて、多くの人が散歩がてら、フリーマーケットを楽しんでいた。
親おもう 春のどら焼 墓参り
今年の春分の日は春の陽気だった。
前日に買った出来たてのどら焼きを持って、うららかな春の陽をあびて、
墓参りをしてきた。
線香をあげるたびに、もっと親孝行をしておけばと、少し胸が痛む。
このどら焼も生きているうちにもっとたくさん
もっていけば良かったかもしれない。
道端の きんかん熟れて 誰を待つ
春分の日のお墓参りの途中に、きんかんが鈴なりに実をつけていた。
こぼれんばかりのきんかんは道端でとる人もなくただ熟れてゆくのだろうか。
それとも小鳥が飛んできて、実をついばむのであろうか。
桜より 桜の如し 杏咲く
杏の花が咲き始めた。
ここ数日であっという間に満開に近くなってきた。
桜(染井吉野)より濃いピンク色の花が、
黒々とした枝に綿ぼうしのように散りばめられている。
杏が咲くと桜より一足早く春がきたという気持になる。
逝きし友 梅の香残る 通夜なりき
肝癌を患っていた親しい友人が亡くなった。
ものにこだわらない大らかなやさしい友であった。
奥さんはやれるだけのことはやりましたと寂しげに語っていた。
通夜の席にはかすかに梅の香りが漂っていた。
犬の世の 春の訪れ 昼寝どき
少しずつ春の気配が濃くなってきた。
日によっては日差しがとても暖かく、
昼寝をすると気持が良いかもとつい思ってしまう。
犬にとってはなおさらで、人の世のことどもははるかかなたの他人事、
まさに春眠を謳歌するこの頃である。
墓の上 もの狂おしき 寒桜
杉並区堀の内に修行寺という日蓮宗の寺がある。
寺の境内には一本の大きな河津桜があり、2月末には濃い桃色の花を咲かせる。
まだまわりの風景は冬のまっ最中で、暗く灰色に染まっているのに、
この寺だけは濃いピンク色が目立って、異様な雰囲気をかもし出している。
春色の キンメ目玉に 朝の市
南房総千倉漁港の朝市を見に行ってきた。
地場の野菜や魚が所狭しとなれべられ、地元の人や観光客でにぎわっていた。
中でも「キンメ鯛」は少し小さ目ではあったが1200円で売られていて、
目玉商品となっていた。安い!
花の下 河津桜は さみしけり
「願はくば 花の下にて 春死なん その
これは有名な西行の短歌である。
桜の下で死ねたら本望であり、
更には桜の下に埋められたらもっと嬉しいと言っているのかも知れない。
しかし、河津桜は染井吉野よりずっと早く咲き、ずっと長持ちする花であり、
冬の冷たい風が吹き抜ける花見はあまりいただけない。
西行も河津桜をイメージしたわけではないだろう。
美味なりや 桜の蕾に 問いかけり
河津桜の蕾がふくらんでいた。
まるでむかごのようにぷっくりふくれて、
食べると美味しそうなほどであった。
春を呼ぶ たなびく雲と
まだ寒い日が続いているが、南房総の港町では、
海の上にたなびく雲が春が近いと告げている。
海に突き出した岬もぼんやり霞んで、雲と同じようにたなびいている。
ムクドリが 寄る辺頼めり しだれ梅
家のそばに見事なしだれの白梅がある。
しだれた枝に玉のような白梅が列をなして花を咲かせ、
大きなテントを張ったかのように優雅にいきづいている。
口ばしの黄色いムクドリが吸い寄せられるように枝に止まり、
まるで自分の巣のようにくつろいでいた。