2015年2月アーカイブ

三寒四温

三寒四温

春風が 凍えてしまう 冷雨かな

昨日は春一番が吹き、気温はぐんぐん上昇した。

今日は一転して朝から冷たい雨が降りつづいている。

昨日の春風は凍りついてしまったかのようだ。

こうして三寒四温をくりかえして季節は確実に春になってゆく。



白梅

白梅

梅香り 花鈴なりに 出くわせり

家の近くに梅の香が強く漂っていた。

角をまがると白梅が鈴なりに花をつけて咲いていた。

いよいよ春。



母鳩

母鳩

母鳩は 椿の中で 春を抱く

ベランダに何度も鳩がとんできた。

わらを口に加えて、椿の生垣にとび移ったり、とび去ったりしていた。

近頃みかけなくなったと思ったら、生垣の中に巣ができていて、

どうやら卵をかえそうとしているらしい。

これから、春がくるまでじっと卵を抱いているのだろうか。



餃子館

餃子館

春近し 餃子の皮の 甘やかさ

街を歩いていると餃子の店に出くわすことがある。

そんなとき、特に冬の夜は、急に餃子が食べたくなる。

店に入って餃子とビールを注文する。

春が近いせいか、餃子の最初の一口がとても甘く感じられてならない。



新大久保駅前通り

新大久保駅前通り

なつかしき 人々はどこに 冬の街

五十年前、新大久保駅近くの音楽ホールに、

コーラスクラブの練習のために何度かかよったことがあった。

寒い冬の夜にこの駅前通りを通ると若き日のなつかしい思い出がふいに甦ってくる。



雲

おーい雲 もうすぐ春は くるんかい

真青に晴れ渡った冬空に大きな白い雲が悠然と動いていた。

ビルを横切りゆっくりゆっくり動いていた。

春の到来が近いことを知らせるべく大空にぽっかりアドバルーンの如く浮んでいた。



ウィラーエクスプレス

ウィラーエクスプレス

ウィラーや 車輪の下から 春の音

ウィラーは新宿住友ビルから発着する高速バスで、日本中に路線を持っている。

偶然、高速道路に向う京都行のバスを見かけた。

車輪の下から春の足音が聞こえてきた。

もう春はほんの近くまできている。



摩天楼

摩天楼

電飾の 春が降り立つ 摩天楼

立春の日、東京はまだ冬の真最中であった。

冷たい風が吹くと体感温度は一気に下がり、春が本当に待遠しくなる。

そんな日に新宿の高層ビル街の一角に、春色のイルミネーションが花開いた。

次々に色を変えてゆく木々が春の到来を予感させた。



雪

遠き道 踏みしめ歩く 雪が降る

東京はまた雪の一日となった。

しかし、大雪の予報ははずれ、今日の雪はつもりそうもない。

それでも駅までの距離は普段より遠くなり、

すべらないように、一歩一歩気を付けて歩かなければならない。



大寒

大寒

大寒や 萌え立つ前の 青い空

木々の芽ぶきの季節が近づいてきた。

栄養を貯え寒さに耐えて木々は強くなる。

そして、蕾や芽をふくらませ、芽ぶきや開花の時を迎える。

この寒さこそが、木々の成長には必要な試練なのだろう。



雪のあと

雪のあと

暁の 光さやけし 雪のあと

昨日の雪が嘘のように晴れあがった朝となった。

雲間から「天使の梯子はしご」と呼ばれる光が差し込んで、

さわやかな風が吹き渡っていった。

人間は自然を前にすると何と小さな存在であることか。

とは言え、自然の恵に感謝したい朝であった。