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2013年7月アーカイブ

一年忌

一周忌

百日紅 たわわに咲いて 一年忌

母が他界して、今日でまる一年がたった。

昨年の7月18日に食欲不振と体力低下で入院し、点滴治療をしていたが、

入院12日目に息を引き取った。

亡くなった日も、オリンピックをテレビ観戦し、

苦しい息の下でも、「大丈夫、大丈夫」といいつづけていた。

これからも百日紅が咲く季節になると

母の入院生活や臨終の姿を思い出すことになるのだろうか。



敵愾心

敵愾心

猛暑日や とびちる汗と 敵愾心

夏の暑さは訓練にとって最適な環境なのだろうか。

35℃を超える猛暑の中、若者達は汗を流して、トレーニングにはげむ。

仲間に負けるものかという強い思いなのか、

自分に負けない克己心のためなのか、黙々と走る。

ときおり吹き抜ける風が、汗と敵愾心をさっとぬぐいさっていく。



海風

海風

海風が 涼しき多摩川 左岸かな

家の前の多摩川土手を散歩した。

土手の道は風が強く、この日は特に、草が風で地面になぎ倒される程だった。

河口から川を伝って海風が奥多摩あたりまで吹き抜けていくのか、

26kmも内陸に入ったこの辺まで、風が涼しい一日だった。



夏雲(2015年)

夏雲

夏雲や 少年の日の 空の色

カラッと晴れて青い空が広がった。

夏雲がうすく空をおおい、木々は空に向って大きく伸びをしている。

なつかしい景色が問いかける。

「君はもう一度少年時代に戻りたいか?」



百合

百合

百合一輪 アカツメクサの 群れの中

多摩川の土手には野草や雑草が生い茂っている。

この季節にはシロツメクサの一種であるアカツメクサが

名前もわからない雑草の間に群生していて、

まるで春のレンゲ草のようなアクセントをつけていた。

さらにその中に野生の百合が、

オレンジ色のはでな花弁を真夏の果実のようにきわだたせていた。



慈愛

慈愛

真夏日や 慈愛に満ちた 梅雨の花

連日、真夏日が続く中、いよいよ紫陽花も幕を下ろす時が近づいてきた。

七色に輝いていた花は色あせ、勢いを失ってしまった。

しかしこのおわりまぢかの花はやさしさにあふれている。

崩れおちる前に最後の矜持きょうじを保って、やわらかく慈愛に満ちている。

どこかの日陰で、この花達に囲まれて眠ることができれば、

どんなに気持が良いだろうか。



入道雲

入道雲

屋根越えて 空に踏み出す 入道雲

梅雨があけたと思ったら、とたんに猛暑が襲ってきた。

連日の晴天と太陽の強い光は半端ではなく、

七月初旬からこの暑さでは、今年の夏はどうなってしまうのだろうか。

ふと空を見上げると、屋根の向こうには、

発達しきった入道雲が存在を誇示していた。



プラタナス(2013年)

プラタナス

梅雨あけて 緑したたる プラタナス

プラタナスの薄くて大きな葉が、梅雨明けの強い陽ざしに耐えて日陰を作り、

滴るような緑に染まる。

道ゆく人は木陰を選んでゆっくり歩く。

いよいよ夏が始まった。



昼顔

昼顔

昼顔が 垣根をくぐる 昼下がり

角の家の垣根の間から昼顔が顔を出していた。

弱々しいつるが伸びて、その先に小さな花をつける。

風に揺れる姿は頼りなく、花もめだたない。

しかし、妙に懐かしく、かばってあげたい気持にさせられる。

今日もちゃんと咲いているのだろうか。



家路(2013年)

家路

梅雨空や 母が家路の バス通り

今にも雨が降りそうだと思っていたら、案の定ぽつぽつと雨が落ちてきた。

そういえばこの道は母がよくゲートボールの帰りに利用していたバス通りで、

何度も母の後姿を見かけたものだった。

年とともに小さくなっていった母が家路についた道をみると、

また母が歩いてくるような錯覚におちいる。

しかし、バスが停まっても、もう母が降りてくることはない。



畳

梅雨寒や 二度寝の朝の 畳かな

眠りが短くなって、5時間も寝ると目が覚める。

気になることがあると、3,4時間で起きてしまう。

梅雨空で、雨が降っている朝は、一度起きて、食事をして、

もう一度寝たりすることも多い。

そんな時は畳の上で本を読んで、うたたねをしたりする。

畳の上で二度寝をするのはなかなか気持が良い。



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