2012年8月アーカイブ

蝉時雨(2012年)

蝉時雨

生きるとは 営むことか 蝉時雨せみしぐれ

夏もそろそろ終わりというこの時期には、

夕方近くまで多くの蝉が一斉に鳴いている。

蝉は地上に出てきて、ほんの何日もたたないうちに死んでしまう。

そして、この何日かの間に、できるだけのことをして死んでゆく。

そう考えると蝉時雨はうるさいようでせつない。



新盆(2012年)

新盆

新盆や 日陰ににじむ 秋の色

母が他界して初めてのお盆を迎えた。

暦は正直なもので、立秋を過ぎお盆になると、朝晩は涼しさが感じられはじめる。

日中でも日陰では秋の気配を感じる。

今年は秋が早く来るのかもしれない。



百日紅(2012年)

百日紅

百日紅さるすべり 路地の奥には 母の家

母は、数年前に父が他界してから、一人で生きてきた。

思い出の多い家を離れがたかったのか、

子供と一緒に住んで気を遣うのが嫌だったのか、ずっと一人で生きてきた。

その母が一ヵ月程前に急逝した。

母の家のそばには百日紅が咲いていて、近くを通ってその百日紅を見ると、

まだ母が生きているような気がしてしょうがない。



入道雲(2012年)

入道雲

アクセルを 踏み込む空に 入道雲

今日はよく晴れた。そして暑い。

中央道を山梨まで走る。

何だか無性にスピードを出したくなって、思わずアクセルを踏み込んだ。

ぐんぐん加速する車の先には入道雲がもくもくと湧き出していた。



プール

プール

ひんやり ぱしゃぱしゃ イン・ザ・プール

夏はプールがいい。

むし暑い、じめじめした日はプールがいちばん。

ひんやり肌が冷えて、泳いでもいいし、歩いてもいい。

ぱしゃぱしゃ水に戯れるとストレスが消えていく。



のうぜんかづら

のうぜんかづら

夏休み のうぜんかづらと 青い空

のうぜんかづらは明るい橙色の夏の花である。

梅雨が終わって夏の日差しが強くなる頃に、家々の庭から顔を出しはじめる。

夏休みが始まると、青い空に橙色の花がよく似合って、真夏の到来を感じさせる。

今年も暑い夏になりそうだ。



葵(2012年)

葵

あらがいて 真っ赤な葵 咲きにけり

むし暑い日に外を歩いていると真っ赤な葵が目に入ってきた。

全てにゆきづまりつつある世相になのか、それとも異常気象にか、

何かに反抗するかのように真っ赤に咲いていた。

しらずしらず共感を覚えてしまった。