落葉

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楽しげに 落葉の上を 歩く君

冬は憂鬱な季節だ。特に黄昏は気が滅入る。

人生も初老にさしかかった君は、そんな冬にもかかわらず、

銀杏の落葉の上をシャリシャリと楽しげに歩く。



冬の華

冬の華

線香の 煙ゆかしき 冬の華

12月1日は父親の命日で、線香と花を持って墓参りに行く。

墓を洗い、線香を焚くと、煙の中に父母の顔が浮かぶ。

今日の花はやさしい色にした。



銀杏

銀杏

青い葉を まだ残しけり 師走かな

銀杏並木を歩いた。

殆んどの木は黄金色に色づき、初冬の趣きを伝えていたが、

中に未だ緑が強く残っていたり、かたや全く葉が落ちてしまっていたり、

同じ並木でも様々であった。

これも自然のさがなのか。



北アルプス

北アルプス

師走なる 日常はるか 北アルプス

早いものでもう12月になろうとしている。

今年も一年があっという間であり、毎日いろいろなものに追われながら、

時がたっていく。

週末を利用して訪れた安曇野に、突然北アルプスがあらわれた。

そして、一時、日常を忘れた。

この一瞬がいつまで続くのだろうか。



初雪

初雪

陰鬱な 空を突きさす 赤信号

今日の空は心を閉ざしてしまうような、うす暗い色をしている。

どうやら54年ぶりの11月の初雪らしい。

赤信号がきわだった明かりをともしていた。



大かえで

大かえで

葉を落とし 冷気楽しむ 大かえで

長野県池田町に「七色の大かえで」という有名な木がある。

秋口から冬にかけて葉の色がどんどん変ってゆくらしい。

週末に思いきって遠出して、大かえでを見に行ってきた。

残念な事に葉は全て落ち、大きなかえでが裸木となってしまっていた。

しかし、葉を落とした大かえでは、山の冷気を楽しむがごとく、

すっくと立って枝を存分に伸ばしていた。



秋一日

秋一日

天神の やしろを拝む 秋一日あきひとひ

気持良く晴れた秋の一日。

尋ね尋ねて、ようやくたどりついた「つつじヶ岡天満宮」。

昔をしのび、天神様を拝み、心静かに一時ひとときを過ごすことができた。



撫で牛

撫で牛

撫で牛や 背に柔らかく 秋の風

芭蕉は旧暦五月五日に仙台を訪れている。

数日逗留し、何ヶ所か名所旧跡を訪ねた。

中に「つつじ」の名所、つつじヶ岡天満宮があり、

そこには万病を治す撫で牛が置かれている。

撫で牛の背に夕陽が伸びて、秋の風がさわやかに吹き抜けていた。



秋風

秋風

しらじらと 日は翳りたり 秋の風

今年は冬の訪れが早そうだ。

一月前は夏を思わせる暑さが続いていたが、

急に寒波が押し寄せ、夕方などはコートなしではいられない。

日が翳ってくると秋の風が身体にこたえる。

今日はストーブを出してこよう。



岩沼

岩沼

秋空は 晴れ渡りけり 迷い道

宮城県岩沼市で芭蕉は藤中将実方の墓を捜しまわるが、

一向に見つからず、ちょうど梅雨どきの雨にもたたられて、

さんざんな目にあったらしい。

今回先人の道を尋ねたが、同様に道に迷って、

ついに墓を訪れることはできなかった。

秋空は晴れ渡っていたが、残念なことであった。