五月の雨

五月の雨

雨音も 涼しかりけり 五月かな

五月は一年で一番気持が良い季節だ。

花は咲き乱れ、薫風が緑を運ぶ。雨さえも清涼感を伝えてくる。

濡れるのは少し嫌かもしれないが。



始業前

始業前

始業前 おもいおもいの 五月かな

午前9時少し前。これから今日一日が始まる五月の朝。

人々はそれぞれの思いを胸に一日をスタートさせようとしている。

おもいおもいの風が吹き抜けていった。



屋台

薔薇

行く春や 屋台かついで 旅寝かな

季節が良くなるといろいろな場所で祭が始まる。

神社の境内に市が立つ、屋台で物を売る人々にとって稼ぎ時である。

時には気楽そうに見える商売も、

考えてみれば、なかなか厳しい生き方といわざるを得ない。



西武新宿線

西武新宿線

プラタナス 若葉となりぬ 新宿線

高田馬場近くの西部新宿線沿いの道路にはプラタナスが街路樹として植えてある。

プラタナスは落葉樹で冬になると葉が落ちて寒々しい光景になるが、

春とともに若葉が萌え出て、知らない間に青々と葉を茂らせる。

今年もいつの間にか濃い緑の姿に変身してしまっていた。



薔薇

薔薇

朝露に 香りとどめん 薔薇の花

薔薇の季節が訪れた。

ふと目をあげると、薔薇の花が門から玄関から至る所に咲き誇っている家があった。

朝露が花びらをつたい、薔薇の香りがおさえられているのか、匂いはかすかである。

気温が上がり、朝露がなくなるとともに香りも強くなってくるのだろうか。



而今

而今

今生きる 五月の風の 心地良さ

私の好きな道路は中野通りである。

哲学堂から初台に至る中程度の大きさの道路であり、桜並木が美しい。

桜の散ったあと緑におおわれた並木を、五月の風が渡ってゆく。

あと何回この心地良い季節を楽しむことができるのだろうか。



緑なす日本

緑なす日本

風渡り 日本国中 緑なり

五月の風は心地良い。多分、今が一番気持の良い季節かもしれない。

薫風に揺れる新緑の木々。

日本中どこにいっても青々とした緑にあふれているに違いない。



岩崎邸

岩崎邸

贅尽くす 明治が映える 五月空

旧三菱財閥の創始者、岩崎弥太郎の住居だった岩崎邸を見学した。

明治時代に政商として巨万の財を成した岩崎一族の住時が偲ばれる邸宅で、

広い庭と芝生が五月の空に映えて、明治が匂い立っていた。



薫風

薫風

薫風に がんを乗せたり 赤鳥居

根津神社につつじを見に行った。

赤い奉納鳥居が所せましと並べられていた。

それぞれの鳥居には「商売繁昌」や「病気平癒」の願がかけられていて、

人々の願いを切実に語りかけていた。

さわやかな五月の風が鳥居の中を通り抜けていった。



つつじ

つつじ

道端に つつじ咲きたり せいいっぱい

つつじの花が咲きだした。

道路に沿って、街角に、ピンクの花がかたまって咲きだした。

つつじは桜や桃のようなはでな花ではない。

地味にもこもこ道路を飾る。

でも精一杯いのちを燃やして咲いている。