太田市役所様
interview 太田市役所様
Date 2013 . 1 . 21
2007年に旧太田市、新田郡尾島町、新田町、藪塚本町の1市3町が合併して誕生した太田市は、自動車工業を中心とした北関東地域有数の工業都市で工業製品出荷額は北関東3県で第1位を誇る。同市は2011年3月より、市庁舎、各支所、15行政センター、3サービスセンター、消防署、小中学校の合計130カ所で内部情報系ネットワークに接続した合計1450台のPC管理に AssetView PLATINUM を利用。その経緯と効果について、太田市役所 企画部 情報管理課 係長 川田佳信様、同 情報管理課 石川夏希様に詳しくお聞きした。
川田 佳信 様
企画部 情報管理課 係長
石川 夏希 様
企画部 情報管理課
導入の理由について教えてください。
AssetView PLATINUM 導入前は、2007年の合併に伴い導入した海外製のIT資産管理ツールを使っていました。1市3町の合併で遠方に設置されたPCへの対応が増えたため、リモート操作により対処していましたが、利用者や情報管理課に負担がかかることから他製品を検討しました。
例えば、リモート操作によりWordのアップデートプログラムを配布すると、利用者の確認なく強制的に実行されてしまいます。その間、利用者はアップデートが終了するまでWordの作業が中断されてしまいます。他にも、そのツール自体のバージョンアップをする際に、プログラム配布後の設定作業が必要になるため結局は1台ずつ個別に対応する作業が発生していました。
また、太田市ではセキュリティ対策についても力を入れており、職員研修やUSBデバイスなどの運用手順を定めています。しかし、運用のみの対策では情報漏洩を完全に防ぐのは困難なため、システム的な対策を行いたいと考えていました。ただ、セキュリティの堅牢性のみを追及してしまうと業務に悪影響を及ぼすことになるため、利便性も考慮する必要がありました。海外製品はUSBデバイス管理はPCごとで、かつ利用の可/不可のみしか設定ができなかったのでセキュリティと業務効率のバランスを取ることができませんでした。 保守期間が終了したことを機に、IT資産管理ツールを入れ替えることにしました。
どのような条件で製品を探したのですか。
内部情報系ネットワークに接続されたPCなどのIT資産を、セキュリティを高めながら効率的に管理できる製品を探しました。具体的には、ハードウェア・ソフトウェア情報の収集、PC利用者や設置部署等の情報収集、ファイルの配布・実行、外部記録媒体の個別制限設定など、合計183項目にわたって比較検討し、最終的に2製品に絞り込みました。その上で実機を借りて検証し、最終的にハンモックの AssetView PLATINUM に決定しました。
導入効果を教えてください。
利用者は個別のハードウェアやソフトウェアについて知らないことが多いので、以前はそれらの情報を正確に把握するのに時間がかかっていました。今はPCにインストールされているソフトウェアの種類や接続されているハードウェアを利用者に聞くことなく、すぐに確認で きるのでスムーズに対応法をアドバイスすることができます。
また、ファイルの配布・実行の設定が簡単に行えるので、利用者の手を煩わすことなくシステムを最新の状態に保つことができます。実行が失敗した場合には再実行するように設定できるので、結果の確認も不要で手間がかかりません。
ハンモックのサポートはいかがですか。
ハンモックには、年に2回の訪問サポートをお願いしています。訪問時には、バージョアンアップの作業や新機能の解説、新任の担当者への機能や操作の説明、質問への回答をしてもらっています。
メーカーの技術者より直接説明が受けられるので、担当者も安心して運用することができています。
また私たちも、日頃使っていない有用な機能について再度説明を受けることができ、実際に活用し始めた機能もありました。その1つがアンケート機能です。設定に対する不安から従来は年に1度しかアンケート機能は使っていませんでしたが、ハンモックの担当者に設定の方法を教えてもらい、毎月アンケートを出してPCの利用者等を集計できるようになりました。業務負担が増えることなく、効率的な管理ができるようになったと喜んでいます。
評価をお聞かせください。
多機能であるにもかかわらず使いやすいですね。機能が多くなるとどうしても使いづらくなりがちですが、AssetView PLATINUM はユーザーインターフェースが作り込まれており、簡単に使えます。
また、アップデートの頻度が高く、追加機能をみると着実に進化していると実感できます。今後もこれまでと同じように使いやすさを維持しながら、進化していって欲しいと思います。
PR:太田市は、江戸時代には大光院の門前町・日光例幣使街道の宿場町(太田宿)として発達し、現在は、北関東有数の工業都市として自動車関連工場が建ち並びます。太田市は教育への先進的な取り組みでも有名で、同市の英語教育特区構想が構造改革特区第1号として認可されたり、同市が中心となって学校法人太田国際学園を設立しています。