株式会社アイ・ユー・ケイ様
interview 株式会社アイ・ユー・ケイ様
Date 2009 . 08 . 11
1971年に電子計算機による情報処理やソフトウェアの開発、販売を目的として創業されてから現在に至るまで、企業に役立つ安定的かつ安全な情報システムの構築と運用を手がけてきた株式会社アイ・ユー・ケイ。現在同社は、ユースウェア事業とマルチベンダー事業の2つを柱に展開している。
特にICT(Informationand Communication Technology)インフラに関しては、企画・設計やハードウェア導入、サーバー・ネットワーク構築に加えて、サービスデスクセンターを中心とした運用サービスまでを提供するのが大きな特徴だ。2009年7月からはICTのコンサルティングサービスも新たに開始し、ICTインフラの安心と安全を実現するために充実した体制でトータルなサポート&サービスを提供している。
顧客企業、パートナー、従業員との関係において「公正・誠実」をキーワードとしている同社は、より良い体制でのサービス提供を常に強く意識している。顧客からの十分な信頼を得ること、従業員が安心して仕事のできる環境の構築することを心がけている同社では、不正操作に対する抑止だけではなく、安心・安全の提供を目的としてクライアントPCログ管理機能を持つ「AssetView GOLD M」を導入した。その導入の背景と現在の活用方法について、常務取締役 兼 ユースウェアサービス事業本部長の宮本 明様と、理事で内部監査室室長の北出 誠司様にお話を伺った。
宮本 明 様
常務取締役 兼 ユースウェアサービス事業本部長
北出 誠司 様
理事 内部監査室室長
同社はさまざまな企業のシステムを構築・運用するにあたって、個人情報保護マネジメントのためにプライバシーマークを取得していた。しかし、2008年末、ITホールディングスグループの一員として監査を受けた折に、個人情報保護だけでなく情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)への取り組みも必要だと指摘されたという。
北出氏
別の資産管理製品でログの取得自体はしていましたが、ISMSで求められる管理や分析はできていませんでした。そこで二重投資を避けるためにPCログ管理だけを導入したいと考え、低コストで必要な機能だけを選択できる AssetView GOLD を導入いたしました。
と北出氏は語る。
マルチベンダー事業で多くの他社製品を扱い、多彩な製品に対する十分な知識を持っていた同社では AssetView GOLD のこともすでに知っており、単機能での平易かつ低コストで導入が可能で、段階的な機能拡張にも対応できることが製品選定の決め手となった。
1,500台のPC一括更新のタイミングに合わせて、それまで利用していた資産管理などを行うツールの入れ替えの検討を始めた。継続的な運用にかかるコストの削減も視野に入れて、必要機能の検討を行ったという。
「資産管理とリモートコントロールについては、従来から使用しており、運用管理上必須機能と考えておりました。これらの機能に加えて、最近の情報漏洩問題を重視し、セキュリティの強化策として、操作ログの取得、分析機能とメディアへのファイル書き出し禁止機能を必須条件としました。」と検討したポイントについて話す。
これらを条件として最終的に調達を決定したのが、AssetView GOLDである。導入した機能は資産管理機能、PC操作ログ管理機能、遠隔デスクトップ共有機能。必要な機能だけを導入することで、運用コストだけでなく、導入コストを抑えることができた。
PCログ管理を行う目的は、コンプライアンス対応だけでなく現場での仕事のしやすさを向上させることにもあった。
宮本氏
ログ管理をすることで不正操作に対する抑止効果はありますが、それ以上にお客様から何か指摘された時にすぐログを提示できること、お客様のシステムに接続して作業をした時の作業履歴を提示できることなどを重視しました。お客様の疑問に応えることが弊社の信頼につながりますし、身の潔白を証明する手段があることで仕事がしやすくなります。
と宮本氏。
また、マルチベンダー事業においてAssetView GOLD を取り扱うにあたり、自社で実際に導入・運用してみることで十分な知識と実感を持った上で営業できるようになるという目論見もあったという。その準備として、導入にあたってはハンモックの技術者からの支援を受け、自社の技術者が作業を担当した。
宮本氏
ネットワーク配布で簡単に導入できることになっていても、実際の企業システムに接続しているPC環境は多種多様です。中にはスムーズに導入できない機器もありました。どういう時に問題があるのか、それにどう対応すれば良いのかを実地で学ぶことができたのは良い経験だと感じています。
と宮本氏。
同社はマルチベンダー事業において他社製品を扱う場合にも、導入して終了というビジネスは決して行っていない。導入前のコンサルティングから、導入後の運用サポートまでを充実させたワンストップサービスで提供することを信条としている。AssetView GOLD の販売を手がけるにあたっても当然その姿勢は守られる。
宮本氏
実際に導入した経験やトレースの仕組み作りの経験など、自社で使った結果がソリューションに活きます。
と宮本氏。すでに同社では AssetView GOLD の販売活動を開始している。
導入から1ヶ月半という現段階では、まだ検討中の運用方法も多いという。
宮本氏
現在200クライアントで利用しており、社内のPCすべてに導入済みです。しかしテスト用に基幹ネットワークと切り離して構築されているシステムのログや、持ち出し用PCのログ管理をどうするのかは課題となっています。その解決策としてネットワーク経由でアップロードするのではなく、ローカル保存したログデータをメディア経由で取り込むなどの運用を考えています。たとえば客先で使用したPCに誤って客先データが残っていないか、というようなこともきちんと管理できればより安心です。
と宮本氏は語る。その他にもログの詳細な使い方も研究中だという。
「自分の操作ログを確認して、この操作はこう出力される、この動作は出力されない、というように研究しています。有事に備えてのログ管理ですが、いざ使う時にどこをどう見れば良いのかを知っておかなければなりませんからね。」
また今後はその時々の要求に合わせてAssetView GOLDシリーズの別機能を導入する可能性もありそうだ。必要な時に必要なだけの機能が拡張できる AssetView GOLD の特徴を踏まえた導入を検討している。
今後の AssetView GOLD M の活用方法として、エンドユーザーでありながら販売パートナーでもある同社には独自の展望がある。今回の導入はこれから顧客企業にアセット管理サービスを提供するための準備行動でもあるというのだ。
北出氏
アセット管理サービスを提供するにあたり、その前提条件として弊社側はもちろん、お客様側にも AssetView GOLDMを導入していただき、双方でログをきちんと管理していることを考えています。何かの作業を行う時には問題発生の可能性を考慮して行動すべきですし、責任の所在も明確にしなくてはなりません。現在はベンダーとユーザー企業の双方がイーブンに、安心・安全を保有しなければならない時代になってきていると感じています。
と北出氏。
AssetView GOLD Mを自社でのPCログ管理に十分活用しながら、顧客企業へのソリューション販売とサービス提供にあたっての必須条件として組み込みたいと語っていただいた。
PR:ユースウェア事業ではシステムインフラのコンサルティング、設計・導入サービス、運用サービス、アプリケーション開発サービスを提供。マルチベンダー事業では数多くのパッケージ製品の導入・運用を手がけている。