IT資産管理ツール・情報資産管理ソフト『AssetView』

システム本部 運用サポート部 システムサポート課<br>三好 洋一様(左) 川端 隼矢様(右)

株式会社トライアルカンパニー様

国内外の端末5,000台を
監視する大規模環境で運用。
ビジネス環境に柔軟に対応

interview 株式会社トライアルカンパニー様

Date 2013 . 12 . 20

株式会社トライアルカンパニーは、福岡を中心にディスカウントショップ「トライアル」を展開しており、ストア数は156店舗にのぼる。その合い言葉は「毎日安い、暮らしやすい」。2002年度に約200億円だった売上高は、2012年3月期の決算では2,529億円を達成した急成長企業だ。中国・韓国をはじめとした東アジアでの出店も加速しており、ビッグデータの研究にも着手するなど「トライアルカンパニー」の社名のように果敢な挑戦を続けている。同社は AssetView PLATINUM を導入し、日々成長し変化を続ける店舗ネットワークのセキュリティ強化に成功。その導入の背景や効果について、同社 三好洋一氏と川端隼矢氏にお聞きした。

Interviewed
インタビューをした方

三好 洋一

システム本部 運用サポート部 システムサポート課

川端 隼矢

システム本部 運用サポート部 システムサポート課

導入の経緯:店舗ごとの現状調査を実施、持ち込みPCやUSB不正使用の発覚

導入の経緯について教えて下さい。

流通市場で成長していくには、低価格、商品力、IT、物流が不可欠です。当社では、とりわけITシステムを重視し、セキュリティ強化にも力を入れてきました。
2000年を過ぎるころから有名企業の情報漏洩問題がマスコミを騒がすようになり、社会全体でセキュリティやコンプライアンスが叫ばれるようになりました。この時期に当社もセキュリティ対策の一環として専用ツールを導入し、PCの監視を開始しました。
しかし、会社が急成長を続けていることもあり、次第にセキュリティツールの運用負荷が大きくなってきました。導入当時の担当者も退職し、新規店舗オープン時のクライアントPCの管理やセキュリティパッチの適用などのIT資産管理の運用が回らなくなってきたのです。 そこで、セキュリティ維持のため、2012年の春にセキュリティツールを刷新することを視野に入れて、店舗ごとに現状の調査を開始しました。すると、PCにUSBネットワークアダプターを接続し、独自の無線LAN(Wi-Fi)環境を構築して、インターネットに接続している店舗などがあることが分かりました。極めて危険であり、システムの刷新を急ぐことにしました。

選定の条件:USBネットワークアダプターの接続拒否と中国語対応

AssetView PLATINUM を選んだ理由を教えてください。

流通しているIT資産管理・セキュリティソフトを調べ、最終的に3製品に絞って、比較検討に入りました。どれも国内では有名な製品です。 当初、3製品とも基本機能にはそれほどの差はありませんでしたが、ハンモックの AssetView PLATINUM はこちらの要求に対して、スピーディーに機能を強化してくれました。
例えば、こちらの要求事項の1つに、調査で発覚したUSBへのネットワークアダプターの接続対策がありました。USBをストレージとして使用する場合は、機密情報持ち出しの観点から禁止できる機能が搭載されていますが、ネットワークアダプターまでは3製品とも認知できませんでした。しかし、ハンモックだけは当社の要求に応じ、ネットワークアダプターを認識して接続拒否を可能になるよう、機能強化してくれました。ほかにも当社の要望に応じていち早く対応してくれた点が、導入の一番の決め手になりました。

加えて、当社は中国での出店を本格化させていますが、AssetView PLATINUM は中国OSに標準対応しており、すでに中国での導入実績を持っていました。これも決め手の一つです。

中国での導入実績が決め手の一つに。

導入効果:大幅なセキュリティ強化と運用負荷の軽減

どのような効果が現れていますか?

2013年1月から運用を開始しています。
以前使用していた不正PC遮断のシステムは、店舗が増えるごとに新規にサーバーを購入し、監視用として店舗に設置しなければなりませんでした。しかし、AssetView PLATINUM は店舗内の既存PCを監視用に設定することができるので、新規にサーバーを購入する必要がありません。モジュールを遠隔から組み込んで、再起動するだけで監視を開始できます。当社は新規店舗が続々とオープンしていますので、運用が飛躍的に簡略化され、大変助かっています。
また、PC操作ログ管理機能でログを監視するようになり、いくつかの不正行為も見つけることができました。例えば、業務とは関係のないサイトを見ていたり、中にはスマートデバイスをネットワークに手動で接続していたりするケースもありました。監視していることを宣言することで、従業員のセキュリティ意識も高まり、PCの不正利用も大幅に減少しています。また、AssetView PLATINUM はデータベースの構造が公開されているのも便利です。データベースにアクセスして、欲しい情報をピンポイントに探し出すことができ、管理効率が向上しています。

今後の展開:中国店舗への展開を本格化、中国特有のチャットログ取得対応が魅力

今後の展開を教えてください。

現在、中国にある店舗への導入を展開しているところです。中国には約1,000台のPCがあります。すべてを監視対象にする予定ですが、現在着手しているのは青島の300台で、今後は様子を見ながら拡大していきます。本来中国本土のPCはすべて日本国内からネットワーク接続する予定でしたが、回線が細いのであきらめ、中国国内で別ネットワークを構築しています。
AssetView PLATINUM は中国ビジネスマンの半数以上が利用しているというインスタントメッセンジャー「テンセントQQ」からのチャットログも取得できるので、有効活用できると期待しています。

ハンモックはフットワークがよいのが魅力で、こちらの要求に対してすぐに行動してくれます。中国にあるPC全台への展開などまだ大きな山場が控えていますので、今後ともよろしくお願いします。

今後の展開:さらなるIT資産管理に向け、新機能の導入も前向きに検討

今後はどのような展開をお考えでしょうか?

塩田氏

AssetView の導入により、今まで人間の手で時間をかけてやっていたことをPC1台でできるようになりました。ただ、現状はあくまで目先の目的であったアプリケーション配信の手間を減らしたのみで、これから解決すべき課題として、どのPCに何が入っているのかを AssetView を機能追加して正しく管理していきたいと思っています。ちょうど良いタイミングで、それらを内包し、手間のかかる Windows Update や脆弱性対策の運用が半自動化できる「AssetView P」という機能がリリースされると聞いておりますので、非常に大きな期待をしています。

株式会社トライアルカンパニー

株式会社トライアルカンパニー

設立:1981(昭和56)年(創業1974年)

資本金:21億2,335万300円

社員数:3,725名 アソシエート 14,615名(2013年6月現在)

事業内容:ディスカウントショップにおける食品・生鮮食品・家庭用品・衣料品・家電製品の販売、コンピュータソフトの開発、流通システムの開発

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