導入の背景

ワームによる被害が社内で充満した際の対処に非常に時間がかかりました。Active Directoryに参加しているPCはログオンスクリプトを適時適用し、Active Directoryに参加していないPCに関しては社員向けの掲示板にセキュリティパッチ情報を掲載してパッチのインストールするように呼びかけていました。そういった集中管理ができていないPCが感染元となって、社内にワームによる被害が発生し対応は個別にパッチ適用やワーム除去ツールの実行を行いました。この時は手作業で回ったり、各部門に手順を伝えて協力してもらうなどとても苦労しました。こういった経験からWindows、Adobeなど特定のアプリケーションだけの配布にとどまらずさまざまなファイルが配布できること、さまざまな条件で実行できること、実行した結果がわかることができるソフトウェアを探していました。

導入後の効果

バッチを配布実行することでこれまで作成してきたログオンスクリプトもそのまま流用できるので移行によって困ることもありませんでした。GUIを使った設定ができるようになったのでいままで特定の担当者しかできなかったログオンスクリプトの作成は不要になり、運用の負荷が少なくなりました。これにともなってパッチやファイル配布の計画、実行までのスピードが非常に短時間でできるようになりました。また、特定のソフトウェアやレジストリの値などを判断基準にしてクライアントPC上にメッセージを表示させて注意を促したり、指示をするという使い方ができるので、パッチ適用が必要なPCだけに特定のメッセージを表示させて何らか作業をスタートさせたり利用者を迷わせないようにガイドして行けるようになりました。