Interview株式会社たきコーポレーション
Date 2024 . 06. 26
株式会社たきコーポレーションは1960年の創業。現在64期目となる広告制作、グラフィックデザイン界のトップランナーです。クライアントの延べ数は5,000社にも上り、圧倒的な顧客満足度を誇ります。広告制作、グラフィックデザインのみならず、Web・デジタル制作、映像制作、ブランディングなど、「つくることを通して、誰かの心を動かしていく」をテーマに、さまざまな領域でハイクオリティな作品を生み出し続けています。
目的
課題
効果
Interviewed
堀部 聡一 様
村田 速人 様
デザイン・広告制作会社であるたきコーポレーションでは、営業担当は案件を受注して終わりではなく、制作を担うクリエイティブ部門と緊密に連携を取りながら、営業プロデューサーとして顧客満足度向上を目指しています。
そのため顧客情報、営業情報を社内で適切に管理し、迅速に共有・活用する必要がありましたが、ホットプロファイル導入前は、その点で課題があったと言います。
「営業情報は、担当者がそれぞれメモをとるなど、全体としてExcelベースの管理にとどまっていて、情報が社内に散在している状態でした。情報共有に関しても、チーム単位での共有や、朝礼などの際に口頭で行っていましたが、それを社内でオンタイムに活用するところまでは至っていませんでした。そのため、担当者の退職によって営業活動が途切れてしまうなど、属人化の影響も出ていました」(村田氏)
「約40名の営業メンバーに対して約5,000社のクライアントを抱える中で、効率的な営業活動を実現するため、顧客情報と営業報告を一元管理する必要がありました。同時に、各メンバーのマネジメントや営業力強化のため、営業活動の量と質を可視化するツールを検討していました」(堀部氏)
顧客情報、営業情報を活用しやすい形で一元管理する必要性を痛感した同社。またSFAツールについても、導入こそしていたものの当時は定着していなかったそうです。
顧客情報の一元管理と情報共有・活用が適切に行われていなかったことから、たきコーポレーションでは、名刺管理とSFAをシームレスに連携できるツールを模索し始めました。
「ホットプロファイルと別製品の2つに絞り、トライアルも含めて徹底的に比較検討を行いました。最終的にホットプロファイルの導入を決断したのは、取り込んだ名刺情報と営業報告や案件情報とシームレスに連携できることでした。また、先々を見据え、名刺管理・SFA・MAを1つのツールで一元管理できるホットプロファイルの拡張性の高さも決め手の1つとなりました」(村田氏)
2019年からのコロナ禍で対面による営業が困難になったこともあり、同社ではかねてから懸案としてあった、Webを活用したリード獲得数の向上に本格的に取り組み始めます。2021年にはマーケティング部が設立され、専任の担当者によってさまざまな施策が実施されるようになります。
「マーケティング活動の強化と多様化をさせていく中で、運用管理や、各施策のKPI特定と可視化を行う必要性がありました」(堀部氏)
「以前から他社のMAツールを使って、顧客リストやリードに対してメール配信などの施策を行っていました。しかし、リストを手作業で作成してからツールに読み込ませて...という運用に効率の悪さを感じていました。そこで、ホットプロファイルのMA機能を追加し、リスト作成からメール配信、ナーチャリングまで、ホットプロファイル上ですべて実行できる運用に切り替えました」(堀部氏)
たきコーポレーションでは、営業部、マーケティング部の他に、経営層や制作部門の上層メンバーがホットプロファイルを利用し、営業及びマーケティング活動をオンタイムでチェックできる体制になっています。
「ホットプロファイルの活用で、以前は朝礼などの会議でしか回らなかった情報が、社内にリアルタイムで共有されるようになりました。それにより、顧客が抱える課題をいち早く全社的に把握し、適切な対策を速やかに講じられるなど、マネジメントが行いやすくなりました」(村田氏)
ホットプロファイル導入後、たきコーポレーションのマーケティング部では、部の設立目的であったWebからの新規リード獲得において大きな成果を上げています。
「マーケティング部では、ホットプロファイルを活用してタスクの効率化ができていることもあり、施策を質量ともに年々向上させています。直近の年間の新規獲得リード数は、部門設立当時から倍以上である約1,200件に達しており、そのうちの約3割がWebからの新規獲得リードです」(堀部氏)
Webからの新規獲得リード数を大幅に増やしている、その具体的な手法についても伺いました。
「サイト上のお問い合わせフォームはもちろん、ホワイトペーパーのダウンロードやウェビナーの申し込み等のWebフォームをホットプロファイル上で作成することで、入力内容がそのままホットプロファイルのリードとして登録され、運用が非常に効率的になりました。アプローチリストが自動で格納されていく点が、効率化とセキュリティの両面で大きなメリットになっています。運用が効率的にできることで、施策数を増やせますし、そうしたことがリード獲得数の増加に反映されている実感があります」(堀部氏)
運用の効率化に加えて、ホットプロファイルによって、各施策による効果が可視化できるようになったことも大きいと言います。
「リードの流入経路がホットプロファイル上で確認できるため、どの施策でリードを獲得できているか、その先のホットリード化していく過程でどの経路が一番効率よくできているかを可視化して分析できるようになったのも、非常に大きな効果だと思います」(堀部氏)
たきコーポレーションのマーケティング活動では、展示会への参加やリアルイベントの主催も積極的に行っています。イベントによって獲得したリード情報のデジタル化にも、ホットプロファイルを活用されているそう。
「イベントの告知メールを配信する際の、リスト作成からメール配信、さらには申し込みフォームからイベント後のアンケートまですべてホットプロファイル上で作成し、運用を行なっています。リードの申込状況からアンケートの回答内容まで一元管理できるため、ナーチャリング状況が可視化され、営業部と連携して迅速なアクションを起こせるようになりました」(堀部氏)
営業とマーケティングの連携、またホットプロファイルのMA機能の効果的な活用により、新規リード獲得数を大幅に増やした同社。今後の展開としても、現在感じている手応えをさらに確かなものにしていきたいと考えています。
「Webの問い合わせやウェビナー等で、ホットプロファイルを活用した新規リード獲得の型を確立できたため、今後はさらなる応用によってリード獲得数を伸ばしていきたいです。また、よりリアルな施策の実施・展開を行い、既存顧客の満足度向上を目指していく考えです」(堀部氏)
広告制作・グラフィックデザイン界の草分けとして、たきコーポレーションの今後の展望について伺いました。
「先日の宣伝会議で弊社社長のコメントが取り上げられていましたが、今後はブランディング、UIUX、Webデジタルの領域をよりさらに強化していく方針です。お客様が抱える課題に対し、今まで以上に最適な提案ができるよう、創業当初からのグラフィックデザインという軸を持ちつつ、Webや映像など領域を横断した施策をワンストップで実行できる組織を目指しています」(堀部氏)
設立 : 1960年3月8日
所在地 : 東京都中央区銀座3番地3号
資本金 : 1億円
業種 : 広告・SPツール・Webサイトの企画制作・企業/商品ブランディング・CI/VI・UI/UX開発他、コミュニケーション全般の企画・設計・制作
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