エレコム サポート&サービス株式会社 様の導入事例|帳票・注文書・請求書・伝票の電子データ化ツールならOCRソフトの『AnyForm OCR』
エレコム サポート&サービス株式会社
interview エレコム サポート&サービス株式会社
Date 2026 . 2. 19
エレコムサポート&サービス株式会社 (以下、ESSC)は、エレコムグループのアフターサポートとサービス提供を担う専門会社として2015年に設立されました。本社を大阪に構え、パソコン周辺機器やスマートフォンアクセサリーをはじめとする幅広いエレコム製品の設置・設定・問い合わせ対応を一手に担っています。 事業の中心となるのは、全国の法人・量販店・通販事業者から寄せられる問い合わせや注文に対応する窓口業務です。コールセンター運営に加え、導入サポートや技術的な問い合わせ対応、延長保証サービスなど、ユーザーが製品を安心して活用できる総合的なサポート体制を構築しています。 また、エレコムグループのBtoB事業強化に伴い、法人向けのデジタル機器の導入支援や運用サポートにも領域を拡大。さらに、発売前検証や品質確認など、製品の信頼性を支える業務も担うことで、グループ全体の価値向上に寄与しています。 札幌拠点を中心に、ユーザーサポート・取引先対応・受注センター業務など多岐にわたる業務を展開し、顧客満足度の向上と、エレコム製品を安心して利用できる環境づくりを使命として、エレコムの理念である「Lifestyle Innovation」の実現に貢献しています。
目的
課題
効果
森田 ゆか 様
取引先対応グループ 取引先対応チーム グループリーダー
取引先向けの電話・注文・メール受注を担うESSCの取引先対応グループでは、全国の取引先から毎日500〜700枚にのぼるFAX注文書を受信しています。受注入力業務では、注文書の書式は取引先ごとに異なり、読み取りや入力ルールの判断が必要となっていました。
森田氏
これまで、全国から届く注文書を常時4名体制で入力していました。当時の受注入力システムには入力ルールを記載するメモ欄があったものの、情報が整理されないまま追加され続けており、どの情報を参照すべきか判断しながら作業を進める必要がありました。ルール自体も複雑で、たとえば納品先が2カ所記載されている場合の選択方法や、10桁の注文番号を8桁のシステムにどう変換するかなど、判断基準は取引先ごとに異なります。メモの表現も曖昧で解釈にばらつきが生じやすく、新人にとっては習得の負担が大きい状態でした。結果としてベテランでなければ対応できない業務となり、運用が属人化していました。
こうした状況により、ベテランメンバーに業務負荷が集中し、組織全体の生産性にも影響が及んでいました。
受注入力業務に加え、FAXの仕分け作業も大きな業務負荷となっていました。
森田氏
FAXには注文書だけでなく、問い合わせや見積依頼などさまざまな書類が混在しています。まず注文書かどうかを判断し、さらに入力対象かを確認する必要がありました。専任の仕分け担当が1日8時間張り付き、昼休みには入力担当が交代で仕分けに入らざるを得ない状況でした。
注文書の形式は同一取引先内でも複数存在し、注文番号や納品先の記載方法も統一されていません。そのため、一枚一枚「どう扱うか」を人が判断する工程が発生し、業務全体のボトルネックとなっていました。
森田氏
入力作業自体は、メンバーの迅速な対応により1時間あたり20〜35枚ほど処理できていましたが、 "どう入力するべきか"を判断する工程に最も時間がかかっていました。
このように、判断に高度な知識と経験を要する従来のやり方では、新人の戦力化にも時間がかかり、属人化の解消は進みません。
ESSCでは単なる入力作業の省力化ではなく、FAXの仕分けや入力判断といった人に依存していた工程を標準化し、誰でも対応できる業務フローを構築することを目的に、OCR製品の選定を開始しました。
OCR製品の選定にあたり、ESSCが最も重視したのは、帳票設計やルール変更を自社で完結できる点でした。
森田氏
比較した他社製品では運用の大半をベンダーに任せる提案もありましたが、ベンダーへの依存度が高い仕組みはリスクがあると感じていました。長期的な運用を見据えると、自分たちで帳票を設計し、新しい注文書にも柔軟に対応できる仕組みが必要だと考えていました。
AnyForm OCRは、ノンプログラミングで帳票定義や項目設定を行える点が特長です。OCR項目を画面上で指定するだけで帳票設計が可能なため、専門的な知識を必要とせず、現場での運用変更にも柔軟に対応できます。書式を問わず多様な帳票に対応できる点も、評価ポイントとなりました。
複数のOCR製品を比較する中で、最終的な決め手となったのが、Anyform OCRの自動仕分け(ソーター)機能でした。
AnyForm OCRは、帳票のレイアウトとキーワードをもとに文書を自動判別し、取引先や書類種別ごとに振り分けることができます。これにより、これまで人手で行っていた「注文書かどうか」「どの取引先のものか」といった一次判断を自動化できます。 さらに、振り分け結果は後続の入力処理と連携し、文書の内容に応じて優先度を付けて一覧表示されるため、緊急性の高い注文から効率的に処理できる点も大きな特長です。
森田氏
AnyForm OCRの自動仕分け機能を知ったときは、本当にカルチャーショックでした。まさに私たちが直面していた課題にとてもフィットしていて、『これなら仕分け担当を1人減らせる』と、すぐに運用イメージが湧きました。選定時は、いかに『人が介在しなくても回るフローを構築できるか』を重視していたので、自動仕分け機能やRPAと組み合わせやすい点は、非常に大きな魅力でした
AnyForm OCRの導入により、ESSCではベテランに依存していた運用から、未経験者でも対応できる体制へと移行しました。
森田氏
これまで人が判断していた入力ルールをすべて帳票定義としてAnyform OCRに取り込んだことで、入力時に迷うことがなくなりました。取引先マスターと連携することでコードも自動セットされるため、新人でも手が止まらずに処理できます。その結果、これまでベテランでなければ難しかった入力業務に、未経験のメンバーも対応できるようになり、対応可能な人数が大幅に増加しました。以前はマニュアルを見ながら教えても習得に時間がかかっていましたが、現在は誰でも一定の品質で入力できる体制を構築できています。
また、ベリファイ画面の分かりやすさも、現場定着を後押ししています。
森田氏
ベリファイ画面では、確認すべき箇所が色で分かるので、どこをチェックすればよいか明確なんです。視覚的に理解できるので、入力しやすいという声も現場から多いですね。操作説明をすれば、誰でも対応できるようになりました。
このように、特定の担当者に業務が集中する状況は解消され、入力担当として稼働できるメンバーが増加。人員配置の柔軟性と生産性が大きく向上しました。
業務改善効果が最も顕著に表れたのが、帳票の仕分け工程です。従来は、FAXで届く帳票を人手で分類し、入力対象かどうかを判断するだけで1日が終わる状況でしたが、Anyform OCRの導入により大幅な省力化を実現しました。
森田氏
自動仕分け機能によって、仕分け担当の作業時間は1日8時間から2時間へと大幅に短縮されました。これまで仕分け専任だったメンバーも、現在は別業務にシフトできています。
さらに、Anyform OCRで読み取ったデータはCSV出力後、RPAと連携し、基幹システムへの登録や後続ファイルの生成まで自動化。人が関与するのはOCRチェックのみというフローを構築しています。現在は半分以上の注文書をOCR処理に回せており、注文入力の締切に追われる状況も解消され、現場の業務負担は大幅に軽減されました。
森田氏
OCR選定にあたっては、読み取り精度だけでなく、『人が介在しない業務フローを構築できるか』を重視していました。もちろん帳票によっては確認が必要なケースもありますが、私が重視していたのは精度そのものではなく、OCRで変換したデータを、どう後続システムに自動連携できるかという点でした。
こうした要件を満たし、自動仕分け機能やRPAとの高い親和性を備えている点は、AnyForm OCRの大きな強みとなり、業務全体の最適化と人材活用の高度化を後押ししました。
ESSCでは、導入決定後はすぐにフロー設計や役割分担に着手し、派遣スタッフも含めた体制で、2〜3ヶ月という短期間で約200社分の帳票設計を完了しました。ベンダーに依頼し続けるのではなく、現場で自走できる体制を目指し、設計・改善ともに現場主導で進めたといいます。
森田氏
AnyForm OCRは帳票定義を自由に追加・修正できるため、現場判断で改善を重ねることができました。決して楽な立ち上げではありませんでしたが、自社で構築も改良も行えたことが、結果的に立ち上げ期間の短縮につながったと感じています。また『どこまでOCRに任せ、どこから人が補完するか』を割り切って整理できたことで、運用が一気に安定しました。
ESSCが今後、さらに注力していくテーマの一つが、組織全体のDX推進です。その背景には、採用難や人材不足といった、業界全体が直面する課題があります。
森田氏
人材確保が容易ではない状況の中で、限られたメンバーで業務を回していくには、自動化やDXは欠かせないと感じています。人がやらなくてよい作業はできるだけ仕組みに任せ、人にしかできない付加価値の高い業務に集中できる環境を整えていきたいですね。社内ではDX推進部が立ち上がり、会社として今後も成長を続けていくために、スピード感のある業務プロセスの構築と自動化の推進を継続していく方針です。今回のAnyForm OCR導入も、その取り組みの一つだと捉えています。
AnyForm OCRの導入は、受注入力業務の負荷軽減にとどまらず、限られた人材を最大限に活かすための業務基盤づくりにもつながりました。ESSCは今後も現場主導の改善を重ねながら、組織全体のDXを着実に進めていきます。
設立: 2015年4月
本社: 〒541-8765 大阪市中央区伏見町4丁目1番1号 明治安田生命大阪御堂筋ビル9F
資本金:1,000万円
事業内容:パソコン及びデジタル機器関連製品の設置、設定・サポート 他
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