【生成AIの営業活用に関する実態調査】3割の企業が生成AI活用。時間短縮や成果向上などの効果を実感。一方で、生成AI活用の課題は情報の正確性とセキュリティとの声
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調査の背景
近年、営業活動においてもDX推進の一環としてデジタル技術の導入が進み、効率性や成果向上が求められる中で、生成AI(生成型人工知能)への注目が急速に高まっています。営業資料の作成、顧客対応の自動化、提案内容のパーソナライズなど、生成AIは従来の営業スタイルを変革しうる技術として期待されています。一方で、実際の現場では、生成AIの導入・活用がどの程度進んでいるのか、またどのような効果や課題が認識されているのかについて、具体的な実態は明らかになっていません。また、営業部門特有の業務フローや対人コミュニケーションの多さから、AI活用のハードルも一定程度存在すると考えられます。
こうした背景を踏まえ、本調査では、営業担当者や営業企画部門を対象に、生成AIの導入状況、活用目的、効果実感、導入にあたっての課題や期待などを多角的に把握することを目的として実施しました。
■調査概要
調査名称: 生成AIの営業活用に関するアンケート
調査方法: セルフ型アンケートツール「Freeasy」よるインターネット調査
調査期間: 2025年07月16日 ~ 2025年07月18日
回答者 :1,000名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
※本調査を引用・転載いただく際は出典元として「株式会社ハンモック」を明記し、下記リンクを設置ください。
URL:https://hmk.web-tools.biz/glue/download/media_hot_sales_ai/
調査結果
約7割が営業活動に生成AIを未活用
「営業活動に生成AIを活用していますか?」(n=1,000)と質問したところ、「現在活用中」が26.5%、「過去に活用していた」が7.1%という結果となりました。一方で、「活用したことはない」と回答した方が66.4%と最も多く、営業活動における生成AIの活用はまだ限定的であることがわかります。
生成AIは「メール・提案文作成」での活用が最多
「生成AIを活用している(またはしていた)業務は?」(n=336/複数回答可)と質問したところ、「メール・提案文の作成」が56.85%と最も多く、次いで「商談準備(想定問答、資料作成など)」が42.86%、「顧客対応(チャットボットなど)」が34.52%という結果となりました。営業活動においては、文章作成や準備業務など、生成AIがサポートする場面が広がっていることがうかがえます。
生成AIで「提案資料作成」と「顧客対応」が改善
「生成AIの活用によって、最も改善されたと感じる業務は?」(n=336/複数回答可)と質問したところ、「顧客対応のスピード」が47.62%、「提案資料の作成」が47.02%とほぼ同率で最多となりました。次いで「商談準備の効率」が33.63%という結果となり、営業活動における業務効率化に生成AIが寄与している様子がうかがえます。
生成AI活用の課題は「情報の正確性」と「セキュリティ」
「生成AIの活用において、課題に感じている点は?」(n=1,000/複数回答可)と質問したところ、「情報の正確性」が30.3%、「セキュリティ・個人情報保護」が29.4%と、特に情報の信頼性や安全性に関する懸念が多く挙げられました。また、「社内ルールとの整合性」(22.2%)や「操作や使い方が難しい」(17.3%)といった運用面での課題も一定数見られました。一方で、「特に課題は感じていない」と回答した方も40%おり、活用状況によって課題認識に差があることがうかがえます。
生成AIが営業チームの「業務効率化」に貢献
「生成AIの活用は、営業チームの働き方にどのような影響を与えていますか?」(n=336/複数回答可)と質問したところ、「業務の効率化」が50.3%と最多で、次いで「スキルの平準化」(31.25%)、「コミュニケーションの質向上」(27.98%)という結果となりました。営業チームにおいては、業務の効率化だけでなく、チーム全体のスキル向上や連携強化にも生成AIが一定の影響を与えていることがわかります。
まとめ
今回の調査から、営業活動における生成AIの活用はまだ限定的ではあるものの、一部ではすでに成果向上や業務効率化といった効果が実感されていることが明らかとなりました。特に「提案資料の作成」や「顧客対応のスピード」といった領域で効果が表れており、生成AIは営業現場における重要な支援ツールとなりつつあります。一方で、「情報の正確性」や「セキュリティ・個人情報保護」といった懸念も依然として根強く、社内ルールとの整合や運用体制の整備が、今後の本格的な活用に向けた課題として浮き彫りになりました。
今後は、安全性や品質を担保しつつ、業務に即した生成AI活用のルールづくりや教育が求められると同時に、導入の敷居を下げる仕組みも重要です。生成AIは単なる業務支援ツールにとどまらず、営業組織全体の生産性や提案力を底上げする可能性を秘めており、企業の競争力強化に直結するテーマとして、さらなる活用が期待されます。
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