Windows Feature Updateとは? Windows10の各種アップデートを効率的に管理する方法
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Windowsのアップデートにはいくつか種類があります。その中でもWindows Feature UpdateとWindows Quality Updateは重要なアップデートプログラムであり、管理する側がしっかりと制御すべきアップデートです。
今回はWindows Feature UpdateとWindows Quality Updateに関する基礎知識、そしてWindows10の各種アップデートを効率的に管理する方法についてお話します。
Windows Feature Updateに関する基礎知識
はじめにWindows Feature Updateに関する基礎知識について簡単に説明します。
Windows Feature Updateは機能更新プログラム
Windows Feature Updateは直訳通りにWindowsの機能を更新するプログラムです。メジャーアップデートや大型アップデートとも呼ばれることがあり、UIや機能の大幅な変更や改善が行われることがあります。
企業や組織においてWindows10を利用している場合、セキュリティ性を確保するためにもなるべくOSを最新の状態に保つべきとされていますが、管理する側としてはWindows Feature Updateが悩みの種になってしまう場合も少なくありません。
検証やテスト、精査したあとに適用すべき更新
Windows Feature Updateは機能の更新であるため、場合によってはUIやメニュー配置なども変更になる可能性があります。Windowsのボタン配置やメニューの位置で他のアプリケーションと連携している場合、もしくはWindowsに依存した仕組み(RPAなど)を導入している場合は、些細なズレが致命的になり、業務に支障が出てしまいます。
その他にも連携や依存をしていない場合において、他のアプリケーションやツールと相性が良くなかったり、不具合やエラーを起こす可能性も考えられることから、情報システム部やセキュリティ担当に検証・テスト・精査した後に適用=アップデートすることをおすすめします。
従業員側に任せるべきアップデートではない更新
企業や組織として業務に支障が出たり、顧客やユーザーに迷惑をかけたりすべきでないと考えるのであれば、Windows Feature Updateを従業員に任せるべきではありません。前項で説明した通りに情報システム部やセキュリティ担当が検証・テスト・精査し、各種アプリケーションやハードウェアとの相性などを確認した上で順次更新すべきということです。
「とりあえずアップデートすればセキュリティが強くなるだろう」というのはあながち間違ってはいませんが、安易にアップデートしてしまうことで起こりうるリスクがあることも覚えておきましょう。
Windows Quality Updateに関する基礎知識
次にWindows Quality Updateに関する基礎知識について簡単に説明します。
Windows Quality Updateは品質更新プログラム
Windows Quality Updateも直訳通りにWindowsの品質を更新するプログラムです。Windows Quality Updateは品質更新プログラム、累積更新プログラム、そして更新プログラムなどの種類があり、Windowsの品質を最新かつ最高の状態に保つための更新を行ってくれます。セキュリティに関する更新もWindows Quality Updateに含まれることから、各種アップデートの中でも重要なプログラムであり、企業や組織であれば必ず実施すべき更新と言えるでしょう。
セキュリティパッチが含まれる可能性があるため、早めに適用すべき更新
Windows Quality Updateはセキュリティパッチ、脆弱性の修正、エラーやバグへの対応などが含まれる可能性があるため、早めに適用すべき更新=アップデートと言えます。安易にアップデートする人の中には「アップデートはサイバー攻撃に強くなるため」という意識を持つ人がいらっしゃいます。もちろん、認識としては間違ってはいないのですが、Windows Quality Updateの場合も安易にアップデートしてしまうと業務に支障が出たり、顧客やユーザーに迷惑をかけたりする可能性があります。
情報システム部やセキュリティ担当の迅速な対応が必須の更新
セキュリティパッチや脆弱性の修正、エラーやバグへの対応が含まれているからこそ、情報システム部やセキュリティ担当の迅速な対応が必須の更新であるのは間違いありません。普段から社内や組織内のデバイスのハードウェア情報やソフトウェア情報などを収集しておき、スムーズに更新できる体制を整えておきましょう。
また、何かあった時のためにバックアップから復元できるようにしておくことも大切です。アップデートのタイミングではどんな現象・症状が発生するかわからないからこそ、どんなことが起きてもロールバックできるようにしておくことをおすすめします。

Windows10の各種アップデートを効率的に管理する方法
次にWindows10の各種アップデートを効率的に管理する方法をご紹介します。
IT資産管理や情報資産管理を導入する
Windowsアップデートを制御する方法がない、または一元管理する仕組みがない場合は「IT資産管理や情報資産管理を導入する」ことから始めましょう。IT資産管理とは企業や組織において、業務で利用するハードウェアやソフトウェアを管理する仕組み、そして情報資産管理とは電子化・デジタル化されたデータや情報を適切かつ安全に管理する仕組みです。
IT資産管理と情報資産管理はセキュリティの統合的な管理にも役立つため、セキュリティ全般の強化にもつながります。IT資産管理や情報資産管理を導入するには、セキュリティ系ベンダーから提供されている専用のソフトやツールを導入するのが一番の近道です。その際、アップデート管理ができるかどうかは必ずチェックしましょう。
各種アップデートを管理する側が一元管理で制御する
アップデート管理ができるIT資産管理ツールや情報資産管理ソフトを導入したら、各種アップデートを管理する側が一元管理で制御できるようになります。この時点で従業員側が勝手にアップデートしたり、従業員側に丸投げしたりする可能性がほぼゼロになるので安心です。
考え方としては、従業員個々のセキュリティに関する知識や気持ちは大切ですが、最低限のセキュリティ対策は管理する側が徹底すべきだと理解することです。従業員個人の責任にしないだけでなく、従業員個人に丸投げすることのリスクを考えると管理する側が責任を持って制御すべきなのは明白です。
検証・テスト・精査を迅速に行える体制を整える
各種アップデートを一元管理で制御できるようになったら、アップデートする前に検証・テスト・精査を迅速に行える体制を整えましょう。
また、市販のソフトやサブスクリプション型のソフト、またはオンラインサービスであれば提供元がチェックしてアップデートの対応状況や互換性を確認できる可能性もあります。しかし、独自の基幹システムや社内システムの場合は開発元や開発者も含めて互換性や不具合が起きないかどうかを検証・テスト・精査しなくてはなりません。
何の検証もせずにアップデートした場合、何が起こるかわからないということ、セキュリティ性が損なわれる可能性があることを留意し、可能であればアップデートに即時対応できる体制を整えることをおすすめします。
まとめ:Windows10の各種アップデートは管理者による制御を徹底しよう!
今回はWindows Feature UpdateとWindows Quality Updateに関する基礎知識、そしてWindows10の各種アップデートを効率的に管理する方法についてお話しました。Windows10の各種アップデートの難点として「アップデートしなくても業務は遂行できる」ことが挙げられます。しかし、アップデートは機能だけでなく、セキュリティに関するパッチも含まれることから、検証・テスト・精査をしつつも迅速かつ確実に行わなくてはなりません。
当社の提供するIT資産管理ツール・情報資産管理ソフト「AssetView」シリーズを組み合わせることで、セキュリティ性を確保しつつ、Windows10のアップデート管理の効率化および一元管理が可能になりますので、ぜひともこの機会にご相談、お問い合わせください。