Windows11の不具合とは? Windows10からのアップグレードに悩んだ時の判断基準

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    「Windows11にアップグレードしたいが、不具合で業務に支障が出るのは困る」とお悩みではありませんか。悩みすぎて移行が進まないより、具体的にどのような不具合があり、どのように対応すべきか知ることで、移行しやすくなります。
    今回はWindows11の不具合に関する基礎知識、そしてWindows10からのアップグレードに悩んだ時の判断基準についてお話します。


    Windows11の不具合に関する基礎知識

    はじめにWindows11の不具合に関する基礎知識について簡単に説明します。

    Microsoft公式から発表されている不具合・問題

    ・Win32 API を使用して色をレンダリングするアプリケーションが期待どおりに動作しない場合がある
    ・Outlook の検索で最近のメールが見つからない可能性がある
    ・特定の IPSEC 接続が失敗する可能性がある
    ・Intel Smart Sound Technology ドライバーと Windows 11 の互換性の問題
    ・Oracle VirtualBox と Windows 11 の間で互換性の問題が見つかりました
    上記は下記URLで発表されている既知の問題です。いずれも解決済み、もしくは軽減、確認済みという状況であり、関連するソフトウェアや作業、業務がなければ心配する必要はないでしょう。
    Microsoft - Windows 11 の既知の問題と通知
    詳細については上記リンク先をご参照ください。

    基本的には「同じ条件のパソコンはない」と考えることが重要

    Windows11自体の不具合とは別に、相性による不具合が発生することがあります。前提として基本的には同じ条件のパソコンはないと考えることが重要です。もし、マルチプラットフォームやマルチデバイスなど、OSに依存していないシステムや仕組みであれば不具合は発生しにくいかもしれません。
    また、ソフトウェア、ハードウェアと相性が良く、不具合が発生しない、Windows11が正常に稼働しているとしても油断してはいけません。Windows11が動作することと、セキュリティ性が確保されているかは別問題だからです。Windows11での不具合がないことと、セキュリティ性を確保することは別問題として切り離して考えることをおすすめします。

    独自の基幹システムや社内システムとの不具合

    Windows11との相性による問題、課題として、独自の基幹システムや社内システムでの不具合が想定されます。内製であれば早めに情報システム部やセキュリティ担当と連携し、システム改修およびアップデートの体制を整えましょう。外部に開発や保守を委託している場合も同様です。早めにWindows11への対応を依頼し、情報の提供や本稼働に向けて動き出しておくことをおすすめします。
    その際、情報システム部やセキュリティ担当、もしくはベンダーとともに、実務担当者にも協力してもらうことが重要です。不具合への対応をしたものの、実務ベースだと不具合が発生したり、想定していない操作があったりする可能性があるので注意しましょう。

    業務で利用しているアプリケーションやオンラインサービスとの不具合

    独自の基幹システムや社内システムの他に、業務で利用しているアプリケーション、またはオンラインサービスにおける不具合も想定されます。ブラウザベースであれば特に問題ないかもしれませんが、アプリやソフトウェアとしてインストールするタイプですと、そもそも「Windows11に正式対応していない」こともあるためです。
    Windows11での対応状況をアプリケーションやオンラインサービスの提供元に問い合わせてみるか、一時的に他のソフトウェア・サービスを利用することも検討してみましょう。もしくは、対応するまでWindows10に据え置くべきかも含めて考えるべきです。どちらの場合も「セキュリティ性が確保できるのはどちらか」を念頭に検討してください。

    物理的なハードウェア、デバイスとの不具合

    Windows11はWindows10のシステム要件よりも少々高いスペックを必要とします。また、汎用的な基盤、ハードウェアであれば対応する可能性が高いですが、企業や組織で独自かつ特殊な基盤やハードウェアなどの場合は対応しない、相性が合わない、不具合が発生するかもしれません。
    特に閉鎖的な環境やインターネットから分離している環境にあるデバイスやハードウェアにありがちなので、未だに古いOS・ハードウェアを利用している部門や部署があれば、この機会にデバイス自体のアップデート、切り替えも検討しましょう。
    基本的にはデバイスの保守やサポートがない、部品がないようなものは新しいものに切り替えた方が、不具合や相性によるリスクを回避できることを知っておいてください。 hanase22020302 (1).png

    Windows10からのアップグレードに悩んだ時の判断基準

    次にWindows10からのアップグレードに悩んだ時の判断基準について解説します。

    情報システム部やセキュリティ担当が設置されているか

    Windows11の各種不具合や不具合がある可能性に対して不安がある場合、情報システム部やセキュリティ担当が設置されていないケースがほとんどです。なぜなら、不具合への対処を行えるIT人材や部門、部署がないために悩みつづけたり、困ったりしてしまうのが理由と言えます。
    すぐにIT人材を雇用、育成することは難しいですが、まずはIT人材の雇用や育成に関する投資を行いましょう。また、可能であればIT資産管理や情報資産管理などの仕組みを導入し、最低限、企業や組織におけるIT資産、IT機材を一元管理できるよう整えておくことをおすすめします。

    アップグレードに関する検証・テストを入念に行えるか

    Windows11の不具合に悩む場合、検証やテストを行える環境がない可能性があります。なぜなら、検証やテストを行える環境があるなら、人員リソースと時間的なコストを投資すれば良いからです。
    また、セキュリティも含めて検証・テストを行う必要もあります。もし、自信がない、環境がないとお悩みであれば、セキュリティに強いベンダーに相談することを検討してみてください。

    既知の不具合や問題で業務に支障が出ないか

    IT人材がいない、検証やテストを行う環境がないなどの状況では、既知の不具合や問題で業務に支障が出る恐れがあります。また、過去にWindows10からWindows11にアップグレードした際、実務で稼働したタイミングで不具合に悩まされたこともあるかもしれません。
    業務に支障が出る可能性がある、過去にそういった事例があったのであれば、アップグレードを慎重に行いましょう。逆に、IT人材がいる、検証やテストが行えるのであれば、前述したように時間的・人的・金銭的なコストに投資し、早急に解決するのが一番の近道です。

    無償アップグレード期間の間にソフトウェア・ハードウェアの課題を解決できるか

    Windows11の無償アップグレードの期間は正式には発表されていません。そのため、Windows10が約1年だったことを考えると、2022年10月前後が期限と想定して作業しておくのが一般的です。
    もし、その期間の間に、不具合も含めて、さまざまな課題を解決できるかどうか検討しましょう。アップグレードや不具合関連で最大の課題になるのが「IT機器やIT資産を把握しきれていないこと」です。IT資産管理や情報資産管理を導入し、把握できないデバイスやパソコンが存在しないようにすることを意識してみてください。

    まとめ:不具合を検証、解決できない場合は無理にアップグレードしないこと

    今回はWindows11の不具合に関する基礎知識、そしてWindows10からのアップグレードに悩んだ時の判断基準についてお話しました。
    Windows11の不具合に悩んだ時こそ、現時点におけるWindows10のIT資産管理を徹底し、スムーズに移行できるよう入念に準備することが大切です。
    当社の提供するIT資産管理ツール・情報資産管理ソフト「AssetView」シリーズを組み合わせることで、Windows10のインストールされたデバイスのIT資産管理が実現できます。アップグレードや移行に関する悩みの解決につながりますので、ぜひともこの機会にご相談、お問い合わせください。

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