Windows11の無償アップグレードはいつまで? 期間は?移行時のコストと合わせてご紹介
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Windows11へのアップグレードは無償ですが、一定の期間を過ぎれば有料になる可能性があります。とはいえ、移行に関する各種コストを考えると、すぐにアップグレードできない状況の方もいらっしゃるでしょう。
今回はWindows11の無償アップグレードに関する基礎知識、そしてWindows11に移行する時のコストについてお話します。
Windows11の無償アップグレードに関する基礎知識
はじめにWindows11の無償アップグレードに関する基礎知識について簡単に説明します。Windows11の無償アップグレードとは
Windows11の無償アップグレードとは、Windows10を所有している個人、または法人・企業・組織がWindows11に無償でアップグレードできる仕組みを指します。Windows11を購入しようとすると、約15,000円前後が必要です。企業や組織であれば、それなりの台数があるため、無償か有償かで言えば、無償でアップグレードする方がお得と言えます。注意したいのが、Windows11へのアップグレードは無償でも、アップグレードするためには金銭的・時間的なコストとともに人的リソースが必要な点です。アップグレードはクリックして完了するような簡単な作業ではありません。社内や組織の業務の一環として、しっかり取り組むものだと理解しましょう。
Windows11の無償アップグレードの期間
2022年2月7日時点では、Microsoft公式からWindows11への無償アップグレード期間の終了時期は明示されていません。ちなみにWindows10の無償アップグレード期間は約1年間でした。Windows11のリリースが2021年10月であることを考えると、2022年10月前後を目安として準備を進めておくと良いでしょう。注意したいのが慌ててアップグレードしないことです。企業や組織における事業活動が停止、もしくは遅延しないように検証・テストを行うことを忘れないでください。
Windows11へのアップグレードとDX推進の関連性について
企業や組織によっては、DX推進のために新しい技術や仕組みの導入を進めているケースがあります。そのため、各種コストは捻出でき、人材も豊富だがDX推進を優先するために、Windows11へのアップグレードが後回しになる可能性も考えられます。現実的にも「DX推進のツール、アプリがWindows11に対応していない」となれば、先行投資したDXに関する部分が有効活用できないと悩むかもしれません。考え方としては、DX推進で導入した技術の提供元にWindows11への対応状況を確認すること、なるべく並行して進めることをおすすめします。最終的に「Windows11にもアップグレードした上で、DX推進も行うことを目標」にしておくことが大切です。
Windows11に移行する時のコストについて
次にWindows11に移行する時のコストについて解説します。前提としてアップグレードしないという選択肢はない
Windows11へのアップグレードに関して言えば、前提としてアップグレードしないという選択肢はないと覚えておきましょう。アップグレードしないことによるリスクや、コストの増加が考えられるためです。DX推進においても言えることですが、古いOSやソフトウェア、ハードウェアによる「レガシーシステム」によるネガティブな影響は計り知れません。保守できない、改修もできないような状況に陥ってしまったり、OSのサポートが切れてしまうことで、セキュリティ性が保持できなかったりするということを理解しておきましょう。
アップグレードするための準備をしっかり整えること
Windows11にアップグレードするため、IT資産管理や情報資産管理など、事前の準備をしっかりと整えましょう。確実にWindows11に移行することを目標とし、抜けや漏れが起きないよう把握と精査を行うべきということです。所有しているパソコンは何台なのか、きちんとアップデートされているのは何台かなど、現時点におけるIT資産、IT機器の状況を把握しておくことが大切です。また、間違っても、一台ずつ手動でアップグレードするような作業体制にしてはいけません。必ずリモートおよび遠隔による作業が可能な体制を整えてください。

アップグレードのための物理的なコスト
アップグレードのための物理的なコストとは、システム要件を満たさない、もしくは古すぎるデバイスの廃棄、新しいデバイスの購入コストを指します。同様にシステム要件は満たすものの快適に作業および業務ができないデバイスの買い替えも検討しておきましょう。物理的なコストが捻出できない、または膨大な金額になるためアップグレードが進まないこともあるかもしれません。しかし、DXの推進の観点から考えても、デジタル技術を受け入れるための基盤に投資すると考えた方が中長期的なリスクやコストを下げられる可能性が高いです。
アップグレードに要する時間的なコスト
前述したIT資産、IT機器の把握や精査をする時間、物理的なデバイスを整理する時間、そしてOSやソフトウェア面をアップグレードする時間的なコストも必要です。個人であればシステム要件だけを見て、マウスでクリックするだけでアップグレードできるイメージがありますが、企業や組織の場合は膨大な時間を要することを知っておきましょう。アップグレードに要する時間的なコストを削減するには、IT資産管理や情報資産管理などで、一元的にデバイスを管理するのが効果的です。リモートで各種デバイスの情報を収集し、かつセキュリティ性を確保しながら作業が行えるのが理由であり、時間や場所を気にせずアップグレードの作業を進められるようになるでしょう。
実務で使用できるか、検証やテストできる環境を構築するコスト
企業や組織の場合、アップグレードをするだけでは実務で利用できません。なぜなら、現場で実務を行う人間が不具合や相性による課題、問題を感じないようにしないと業務が遅延、もしくは停止してしまうからです。そのため、実務で使用できるか、検証やテストできる環境を構築する時間、物理的なデバイスを確保するコストなども必要になります。また、必要に応じて現場の担当にも協力してもらい、実務で利用できるかどうか、通常の業務にストレスや遅延がないかも精査し、課題や問題があれば解決する必要があります。
アップグレードに対応する(対応できる)人的なコストや人材の確保
アップグレードに対応するためのIT人材に関するコストも必須です。手順的には誰にでもできそうに見えますが、確実にアップグレードした上で、システム面でも問題なく実務で利用できるようにすることは素人にはできません。情報システム部やセキュリティ担当が配置されているのであれば、Windows11へのアップグレードに注力できるようにしましょう。人材が足りない、資材が足りない、権限が足りないなどの報告があれば、集中できるように投資を行い、権限を割り当てるべきです。
まとめ:OSは無償アップグレードできるが、さまざまなコストが必須であることを理解しよう
今回はWindows11の無償アップグレードに関する基礎知識、そしてWindows11に移行する時のコストについてお話しました。OSのアップグレードは「不具合が起きては困るから」と後回しになりがちです。慎重になるのは大切ですが、無償アップグレード期間が終わる前にIT資産を精査し、安心・安全に移行できる環境を整えることをおすすめします。
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