Windows11はいつ提供され、いつ移行すべきか?切り替える際の注意点もまとめてご紹介
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Windows11はいつ提供されるのか。企業や組織としても注目すべき事案のひとつと言えます。
社内や組織内の独自の基幹システムとの互換性、その他のアプリケーションソフトウェアとの相性など気がかりな点はたくさんあるため、いつ移行すべきか、切り替える際に何に注意すべきかお悩みではないでしょうか。
今回はWindows11の提供や移行に関する基礎知識、そしてWindows10からWindows11に切り替える際の注意点についてお話します。
Windows11の提供やアップグレードおよび移行に関する基礎知識
はじめにWindows11の提供やアップグレードおよび移行に関する基礎知識について簡単に説明します。
Windows11とは
Windows11とはMicrosoftが提供するOSであるWindowsの最新のアップグレードバージョンを指します。
2021年6月25日にイベントで発表されたことから、国内外の企業や組織でアップグレードや移行、切り替えによる影響が注目されているアップグレードとも言えます。
ユーザーインターフェースやデザインなど見た目部分の変更とともに、スタートメニューやタスクーバーなど機能面に関しても刷新されるという情報があります。
セキュリティ面においてはセキュアブートがデフォルトで有効となる他、ゼロディ攻撃も含めた各種サイバー攻撃への対処も盛り込まれるとのことです。
Windows11がいつから提供開始されるか
現時点(2021年9月月初)において、Windows11の正式リリースは2021年10月5日と発表されていることから、同日からWindows10へのアップグレードの提供も開始すると予測されています。
ただし、Windows11へアップグレードできるとしても、よほどの理由がない限りは慌ててアップグレードしない方が良いという見方・考え方もあるため、正式リリースの当日にいきなりアップグレードすべきかは慎重に検討すべきと言えます。
Windows10からWindows11へのアップグレードは有償?無償?
基本的にはWindows10からWindows11へのアップグレードは無償です。Windows10へのアップグレードの際と同様に、ある程度の長い期間で無償アップグレード期間が設定される可能性が考えられることから、やはり慌ててアップグレードする必要はないと言えます。
現実問題として、特に企業や組織の場合、無償アップグレードだからといって、何の検証も、テストも、精査もせずにアップグレードに飛びついてしまうと業務に支障が出る懸念があることも留意しておくべきです。
Windows11にいつ、どのタイミングで移行すべきか
Windows11にいつ、どのタイミングで移行すべきかは、社内や組織内での検証・テスト・精査が終わり、業務に支障なく、顧客やユーザーに迷惑をかけないことが確認できたタイミングが最善です。
逆に言えば、常々お伝えしているようにいきなりアップグレードしてしまうと、何らかの不具合やエラー、もしくは脆弱性やセキュリティホールの要因になる可能性もあり、おすすめできません。
安心・安全とともに、確実に業務を遂行できること、もしくは一定のリスクを見越した上で、本番や実務環境に導入し、改善しながら移行するかのどちらかになるでしょう。
Windows11にアップグレードおよび移行しないことによるリスク
Windows11にアップグレードおよび移行しないことによるリスクとして、Windows10のサポートが切れることでセキュリティ性が確保できなくなること、そしてWindows11に準拠し、Windows11にのみ互換性のあるアプリケーションを利用できないことです。
その他、新しいサイバー攻撃などの脅威がWindows11でなければ防げないような場合もリスクと言えます。
また、今までのアップグレードや移行のタイミングにおいても、セキュリティリスクを感じつつも古いOSを使い続けなければならない状況、または基幹システムや社内システムの更新ができない企業や組織が存在してきたのも事実です。コストや技術面での理由はあるにせよ、セキュリティホールや脆弱性を抱えたまま業務を行っているケース、すなわちレガシーシステム化してしまう状況が生まれてしまうことも、アップグレードしないことによるリスクおよび弊害と言えるでしょう。
Windows10からWindows11に切り替える際の注意点
次にWindows10からWindows11に切り替える際の注意点をご紹介します。
【重要】検証・テスト・精査せずに安易にアップグレードしないこと!
まずはじめに、この記事内においても何度もお伝えしていますが、検証・テスト・精査せずにアップグレードしないよう注意してください。ハードウェアやOS・ソフトウェアに特に依存せず、互換性などが全くない場合、同時にバックアップも万全で細かな設定等もすぐに復元できるような状況でなければ安易にアップグレードすべきではありません。
逆に言えば、情報システム部やセキュリティ担当が検証し、テストを行い、精査して問題がなければアップグレードしても大丈夫ということでもあります。
Windows11にアップグレードするためのハードウェア要件を満たしているか
次にWindows11にアップグレード、またはインストールするためのハードウェア要件を満たしているかを必ずチェックしましょう。最低限のハードウェア要件のみ満たしているような場合ですと、快適に動作しない可能性があるので注意が必要です。
また、CPUやメモリなどの要件は満たしており、数字的にはハードディスク/ストレージの容量を備えている場合においても、何らかのファイルやアプリケーションによって空き容量が不足している状態ではアップグレードできません。必要に応じてHDD/SSDの載せ換えを行うか、ファイルの移動およびバックアップで容量不足にならないようにすることをおすすめします。
Windows11と社内や組織内で利用するシステムやアプリケーションと互換性が保てるか
次にWindows11と社内や組織内で利用するシステム・アプリケーション・ソフトウェア・ツールと互換性が保てるかをチェックしましょう。特に独自の基幹システムや社内システムなど汎用的なシステムではない場合に注意しなくてはなりません。
もちろん、よほどのことがなければOSのバージョンによって大きな影響が出ることはありませんが、OSのユーザーインターフェースや機能に依存している場合には確実に影響があります。
例えば、RPAによって自動化を行っている場合、キーボード操作やマウスのクリック動作の位置が少しでもズレていれば機能しない可能性があります。同様にアプリケーション間の連携や連動をするような仕組みを利用している場合、互換性がなくなることでWindows10と同じ挙動・動作をしない可能性がある点も注意しましょう。
Windows11にネットワークや周辺機器が対応可能かどうか
Windows11のハードウェア要件とは別に、ネットワークや周辺機器が対応可能かどうかも検証すべき事柄です。比較的直近の周辺機器であれば、いきなり使えなくなるような可能性は低いですが、他に代えが利かず、長年利用しているような周辺機器ですと使えなくなる恐れがあるということです。継続的に利用するためにどうすれば良いか検討し、場合によっては新しい周辺機器に切り替えることも想定しておきましょう。
周辺機器といっても業種によっては多数存在しています。カメラ・ネットワークカメラ・プリンタ・スキャナ・外付け記憶装置・USBメモリなどの他、スマートフォンやタブレットとの接続なども行うような場合も含めて、Windows11で対応できるか、代替品を用意すべきかを精査してください。
Windows11にアップグレードしてもセキュリティ性を確保できるか
最後にWindows11にアップグレードしても従来のセキュリティ性を確保できるかどうかを必ずチェックしましょう。もちろん、未知のサイバー攻撃や脅威もありますので、必ずしもすべての脅威やリスク、脆弱性やセキュリティホールを検証・テスト・精査することは難しいですが、現時点において既知の問題についてはしっかりと調査し、対策すべきです。
また、現実問題として「Windows11を使ってみないとわからない」という部分もありますので、トレードオフでどのタイミングで切り替えるか、移行するかも決めておくと良いでしょう。いつまでもアップグレードや移行をしないままですと、将来的にレガシーシステム化のような形でコストも技術も足りず、結局アップグレードも移行もできなかったということのならないように注意しましょう。
まとめ:情報システム部やセキュリティ担当にしっかりとテスト・精査・検証してもらおう!
今回はWindows11の提供や移行に関する基礎知識、そしてWindows10からWindows11に切り替える際の注意点についてお話しました。
Windowsのアップグレードの際、社内や組織の業務活動に支障が出てしまうのが一番困ることと言えます。だからこそ、情報システム部やセキュリティ担当にしっかりとテスト・精査、検証してもらった上でアップグレードすることをおすすめします。
当社の提供するIT資産管理ツール・情報資産管理ソフト「AssetView」シリーズを組み合わせることで、Windows11へのアップグレードのテストや精査、検証を行っている間、Windows10を利用する場合においても高いセキュリティを確保できますので、ぜひともこの機会にご相談、お問い合わせください。