メールのセキュリティ対策は大丈夫ですか? 不安を感じた時に点検すべき項目について

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    昨今、サイバー攻撃も多様化・複雑化していることから、メールのセキュリティに関して不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。SNSも含めて、コミュニケーションツールやメッセージアプリが増える中、今でも現役で利用されているメール:Eメールだからこそ、安心・安全に利用できるようにしなくてはなりません。
    今回はメールのセキュリティ対策に関する基礎知識、そしてメールのセキュリティに不安を感じた時に点検すべき項目についてお話します。


    メールのセキュリティ対策に関する基礎知識

    はじめにメールのセキュリティ対策に関する基礎知識について簡単に説明します。

    メールのセキュリティ対策とは

    メールのセキュリティ対策とは、メールを基軸としたサイバー攻撃に対する施策を指します。企業や組織においても連絡先のひとつとしてメールアドレスは利用されており、社内や組織内だけでなく、外部である顧客やユーザーとのコミュニケーション手段のひとつです。
    メールアドレスは user@example.com という形式がデフォルトであり、基本的にはIDとパスワードによるログイン認証を行うことで、メールの閲覧や送受信が可能になる仕組みです。
    そのため、企業や組織におけるドメインからメールアドレスを推測することも難しくないこともあり、業務や作業に要するメール、顧客やユーザーとのやりとりのメールに紛れて、サイバー攻撃を受けてしまう可能性も決してゼロではないため、メールに関するセキュリティ対策を怠るのは非常に危険であると言えます。

    メールを介したサイバー攻撃の種類

    ・メールアカウントを乗っ取られて「なりすまし」されてしまった
    ・添付ファイルに悪意のあるウイルスが含まれていた
    ・メール本文のURLがフィッシングサイトだった
    ・ランサムウェアに感染してしまった
    ・メールの内容を改ざん、盗聴、流出されてしまった

    上記はメールを介したサイバー攻撃の種類の一例です。言い換えれば、メールアドレスのみでさまざまなサイバー攻撃が可能になるということでもあります。
    また、添付ファイルに悪意のあるウイルスが含まれて感染、もしくはメールのアカウントを乗っ取られてしまうケースにおいては、複合的に他のサイバー攻撃を受けてしまう可能性も非常に高いです。同時にデバイスやアカウントに連携した連絡先情報に対して身内や社内、組織内、顧客やユーザーにも被害が及ぶことも考えられます。

    メールを介したサイバー攻撃が非常に厄介な理由

    メールを介したサイバー攻撃は、ウイルス対策やその他のセキュリティ対策をすり抜けて、心理的な油断および隙を狙ってくるため、防ぎにくいという難点があります。例えば、顧客や同僚になりすまされて届いたメールを開いたり、信用してしまう可能性もあるため、心理的に防ぎにくいことが挙げられます。
    実際に知り合いからメールが来て、多少不自然でもURLを開いてしまうように、アカウント自体が正しいだけで簡単に騙されてしまう可能性も高く、誤って添付ファイルをクリックしてしまうことで、今度は自分自身がウイルスやサイバー攻撃の発信源になってしまいます。

    メールのセキュリティ対策を怠ることによるリスク

    メールのセキュリティ対策を怠ることのリスクは、情報漏えいやデータ改ざんによる金銭的な被害、社会的信用の失墜、復旧や修復のための時間やコストなど多岐に渡ります。
    また、サイバー攻撃の踏み台として間接的に悪用される場合もあり、思わぬ形で自分自身がサイバー攻撃に加担してしまうケースも考えられます。
    同時にセキュリティインシデントを起こした企業および組織としてニュースに出るようなことになれば、社会的信用の失墜とともに既存の顧客やユーザー、そして未来の顧客やユーザーも失うことになり、利益や売上の目処が立たず、企業や組織として成り立たなく可能性も決してゼロではありません。

    まだまだメール自体がなくなるものではないという現実も課題に

    固定電話番号、携帯電話番号、FAX番号と比べて、メール自体はまだまだなくなるものではないのも現実です。現在では電話番号がなくても通話ができるアプリやツールがありますし、FAXがなくても文字列の送受信は可能です。しかし、現在では携帯電話は所持しているものの、固定電話番号やFAX番号を持たない個人および家庭も増えています。
    そんな中でもメールは連絡先として現役で利用されています。逆に電話番号がなくても、メールアドレスによる認証さえできればOKというオンラインサービスや仕組みも存在するほどです。
    言い換えれば、顧客やユーザーとつながるためにもメールセキュリティを万全にしておく必要があるということ、企業や組織として責任を持ってセキュリティ対策を行うべきであると言えるでしょう。

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    メールのセキュリティに不安を感じた時に点検すべき項目

    次にメールのセキュリティに不安を感じた時に点検すべき項目について解説します。

    メールの送信履歴を取得・監視・管理できるか

    企業や組織のメールアドレスは基本的には user@example.com という形で、@より前がユーザー名もしくはログイン名、@以降が企業や組織のドメインになっています。そのため、情報システム部やセキュリティ担当が配置されているのであれば、メールの送信履歴を取得・管理すること自体はそう難しくないでしょう。
    しかし、外部のメールサーバーやWebメールを利用している場合ですと、メールに関する情報を取得しにくいことがあります。そのため、メールセキュリティを高めるためにも、状況や環境によらず、効率的にメールに関する情報を「監視」しやすいシステムを導入することが求められます。

    添付ファイルのウイルスチェックをする仕組みはあるか

    メールの送信履歴の取得や監視、管理と同じく、添付ファイルのウイルスチェックをする仕組みはあるのかは必ずチェックすべき項目と言えます。同様に添付ファイルの中身をチェックできる仕組みがあるのかも重要です。
    添付ファイルには添付ファイル自体がウイルスである可能性とともに、添付ファイルによって情報漏えいをしている可能性があることを意識し、必要に応じてセキュリティ担当者が閲覧および監視ができる体制を構築しておくことをおすすめします。

    メールにファイルを添付するのが日常化していないか

    そもそも、日常の業務や顧客とのやりとりでで添付ファイルを利用しない状況にするだけでも、サイバー攻撃の被害を受けにくくすることにもつながります。クラウドストレージを利用してURLでデータのやりとりを行うのは非常に安心・安全です。同時にクラウドストレージにアップロードする際にウイルスチェックを行う仕組みがあれば、悪質なウイルスが入り込む余地はなくなるでしょう。
    メールにファイルを添付するのが日常化していないかチェックしつつ、可能であればクラウドストレージへ移行するか、もしくはその他のオンラインサービスやオンラインシステムに切り替えることも検討してみましょう。

    情報漏えい、データ改ざん、内部不正への対策はされているか

    メールセキュリティによるリスクは情報漏えい・データ改ざん、内部不正があります。それぞれのセキュリティ対策を強化するためにも、未然に防ぐ対策はされているのか、インシデントが発生した時に検知できるか、検知した場合に原因を特定できるかなど、先を見据えたセキュリティ対策や体制を構築しましょう。
    現実問題として「ウイルス対策ソフトは導入しているが、他は何もしていない」という企業や組織が存在するのも事実です。ウイルス対策ソフトも重要ですが、PC操作ログ、メールの送信履歴のログなどを活用しつつ、情報漏えい・データ改ざん・内部不正への対策を怠らないようにしましょう。

    OSやソフトウェアのアップデートは常に最新の状態を保てているか

    サイバー攻撃はOSやソフトウェアの脆弱性やセキュリティホールを悪用するため、アップデートによって常に最新の情報を保つこと自体がセキュリティ性を高めてくれます。逆に言えば、OSやソフトウェアのアップデートが杜撰、もしくは疎かな状況ですと、非常に危険だということです。
    OSやソフトウェアの管理を従業員任せにしていないか、リモート操作で一元的にアップデート管理ができているかどうかも必ずチェックしましょう。


    まとめ:メールのセキュリティリスクをしっかりと理解することが大事!

    今回はメールのセキュリティ対策に関する基礎知識、そしてメールのセキュリティに不安を感じた時に点検すべき項目についてお話しました。
    メールは電話番号やFAX番号のような形で、生活や社会、企業活動も含めて、当たり前の連絡先のひとつとして定着しています。だからこそ、安心・安全に運用するためにもメールに関するセキュリティを強化し、サイバー攻撃も含めて、さまざまなリスクや脅威から身を守る必要があります。
    当社の提供するIT資産管理ツール・情報資産管理ソフト「AssetView」シリーズを組み合わせることで、メールの送信履歴の監視、添付ファイルのウィルスチェック、PC操作ログの監視、そしてファイルの暗号化や追跡、OSやソフトウェアのアップデート管理を可能としますので、ぜひともこの機会にご相談、お問い合わせください。

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