どんな日も 普通の日なり ひきがえる
ひきがえるをよく見かけるようになった。
ひきがえるは動きがにぶく、そばに近よっても、カメラのフラッシュをたいても、
微動だにしない。
こんなににぶくて生きていけるのだろうかと心配になるほどだが、
毎年梅雨になると大量に発生する。
ひきがえるを見ていると、人間界の出来事や自然界の天変地異など全く、
無縁の存在に思えてくる。
かれらにとっては、どんな日も、普通の日なのではないだろうか。
そして、どんな日でも普通の生活をしつづけるのではないだろうか。