忘年会や飲み会時の情報漏洩リスク パソコン等の持ち出しに注意
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年末が近づくと、多くの人が1年の終わりを祝う忘年会や飲み会に参加する機会が増えます。これらのイベントは楽しい交流の場であり、ストレスを解消する絶好の機会でもあります。しかし、忘年会に浮かれてしまうと、思わぬリスクを招く可能性があります。特に、パソコンなどの情報機器や社外秘データを取り扱うビジネスパーソンにとっては、パソコンや書類の紛失など、飲み会での気の緩みが重大な情報漏洩につながることも。
この記事では、忘年会や年末の飲み会に潜むリスクと、平時も含めたその具体的な対策、パソコンなどのIT資産・情報資産管理の重要性について考えていきます。
忘年会など年末に増える飲み会に会社帰りに行くことのリスク
年末の飲み会や忘年会において、会社帰りに情報機器や書類を持ち歩くことには、以下のようなリスクが考えられます。1. 紛失リスク
忘年会など飲み会に参加してアルコールに酔ってしまい注意力が低下することで、バックやデバイスを置き忘れるリスクが高まります。特に電車やタクシーの中で忘れ物をしてしまうケースは年末に多く発生します。2. 盗難リスク
混雑した居酒屋やバーなどでは、カバンやデバイスが盗まれる可能性があります。貴重品を狙ったスリや置き引きの被害も増える時期なので、注意が必要です。3. 情報漏えいリスク
紛失や盗難により、社外秘のデータや顧客情報が外部に漏れる可能性があります。また、公共のWi-Fiを利用してデバイスを操作した場合、通信内容が傍受される危険もあります。4. 周囲の人への情報漏えい
飲み会中の会話で仕事の内容や機密情報をうっかり漏らしてしまう危険があります。さらに、酔った勢いで写真を撮り、無意識にSNSにアップロードしてしまうケースもリスクとなります。忘年会とは何か どうして年末は酒を飲む機会が増える?
忘年会とは?
忘年会は、日本の年末に行われる宴会の一つで、その年の苦労や出来事を「忘れる」ための集まりです。一般的には、会社の同僚、友人、家族などが集まり、1年を振り返りながら感謝を伝え合う場として開催されます。忘年会は多くの場合、居酒屋やレストランで行われ、飲み物や料理を楽しみながら交流を深めます。ビンゴ大会などの普段ではないような企画も好まれます。近年はオフィスで忘年会を行ったり、他の拠点とZoomなどオンラインでつないで合同で行う場合も増えています。忘年会の文化は江戸時代から続くとされ、当時は「年を忘れる会」という形式で年末の行事として定着していました。現代でも、企業文化の一環として行われることが多く、企画も含めチームの結束を高める機会とされています。
なぜ年末はお酒を飲む機会が増えるのか?
年を締めくくる行事としての習慣
年末は1年の終わりを祝うタイミングであり、仕事や生活の区切りをつけるためのイベントが増えます。忘年会や送別会、パーティーなど、飲酒を伴う集まりがこの時期に集中するのはそのためです。ストレス解消のため
多くの人にとって年末は仕事の締め切りや忙しさがピークを迎える時期です。そのストレスを発散するため、飲み会を開催する傾向があります。また、年末ボーナスを受け取った後の開放感も、飲酒機会の増加に寄与しています。人間関係の強化
忘年会や飲み会は、普段の仕事や生活では話しにくい内容を語り合う場として機能します。このような集まりが年末に増えることで、1年を振り返り、来年に向けた関係を築く場となっています。寒い季節にお酒が好まれる
冬は身体を温めるためにアルコールが好まれる季節でもあります。温かい鍋料理やお酒を囲むことで、冬の飲み会がさらに楽しいものになります。情報漏洩が企業にもたらすリスクと損害
忘年会や年末の飲み会を契機に何らかの形で情報漏洩が発生した場合、企業にとって以下のようなリスクや損害事例が発生することになります。1. 経済的損失
情報漏洩によって、企業は直接的な経済的損失を被ります。2. ブランドイメージの低下
情報漏洩は企業の信頼性を大きく損ないます。3. 競争力の喪失
漏洩した情報が企業の機密情報であった場合、競争優位性を失う可能性があります。4. 法的リスク
情報漏洩が発生すると、法的トラブルが多発します。発生原因による情報漏洩のタイプ
情報漏洩はその原因によって以下のように分類できます。それぞれのタイプには特有のリスクと防止策が求められます。人的要因による情報漏洩
人間のミスや意図的な行動による情報漏洩があります。ヒューマンエラー
内部不正
技術的要因による情報漏洩
システムや技術の不備を狙った攻撃や障害による漏洩があります。
サイバー攻撃
セキュリティ設定ミス
ソフトウェアの脆弱性
物理的要因による情報漏洩
今回のテーマである忘年会や年末の飲み会などにからんだ、デバイスや書類の取り扱い不備による漏洩というパターンもあります。盗難・紛失
書類の管理不備
自然災害や偶発的な事故
予期せぬ自然災害や事故が原因で情報が流出する可能性があります。災害による漏洩
偶発的な事故
取引先や外部委託先からの漏洩
サプライチェーン全体でのセキュリティ不備による漏洩の可能性もあります。外部パートナーからの流出
第三者による過失

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忘年会や年末の飲み会時の情報漏洩対策
忘年会や年末の飲み会は楽しいひとときですが、気の緩みから情報漏洩が発生しやすい場でもあります。以下は、情報漏洩リスクを防ぐための具体的な対策です。必要最低限の持ち物で参加する
飲み会には仕事で使用する情報機器や機密書類を持ち歩かないようにしましょう。どうしても必要な場合には、暗号化やセキュリティ対策を徹底してください。対策例
忘れ物防止を徹底する
飲み会後の忘れ物が情報漏洩につながることがあります。特に、カバンやデバイスを常に身近に置くことを心がけましょう。対策例
SNSへの投稿内容を確認する
オフィスで飲み会を行う場合などで、飲み会の写真や動画をLINEを含めたSNSに投稿する場合は、背景に機密情報が映り込んでいないか確認しましょう。また、投稿が不適切な内容にならないよう注意してください。注意ポイント
飲み会中に仕事の話をしない
飲み会中に機密情報を含む業務の話題を避けることで、周囲の第三者に情報が漏れるリスクを防ぎます。特に、公共の場では他の利用者が聞いている可能性があります。公共Wi-Fiの利用を避ける
飲食店やカフェで提供される無料Wi-Fiを利用すると、通信が傍受される可能性があります。どうしても利用する場合は、VPN(仮想プライベートネットワーク)を使用して通信を暗号化しましょう。緊急時の対応策を準備する
紛失や盗難が発生した場合、迅速に対応するための連絡体制を整備しておきましょう。飲み会参加前に緊急連絡先や必要な手順を確認しておくと安心です。具体例
セキュリティ教育の実施
忘年会シーズンの前に、全社員を対象としたセキュリティリスクについての教育を行い、注意喚起を徹底しましょう。特に、新入社員や若手社員は、飲み会でのマナーと共に情報管理の重要性を学ぶ機会を持つと効果的です。その他の情報漏洩対策
忘年会や飲み会以外の日常業務や日常生活においても、情報漏洩を防ぐための対策が必要です。以下は追加で取り組むべき情報漏洩対策です。データ暗号化の徹底
データ暗号化は情報漏洩対策の基本です。紛失や盗難時でも、暗号化されたデータは解読が困難なため、第三者に悪用されるリスクが低くなります。具体策
パスワード管理の強化
弱いパスワードや使い回しが原因で情報が漏洩するケースがあります。安全なパスワード管理は重要です。対策例
持ち出し制限の徹底
データやデバイスの持ち出しは情報漏洩のリスクを高めるため、不要な持ち出しを制限するルールを策定する必要があります。具体策
不要なデータの削除・適切な処分
必要がなくなったデータを放置することも漏洩リスクを高めます。適切なデータ管理と廃棄が重要です。対策例
定期的なセキュリティ診断
企業や個人のセキュリティ状態を定期的に診断し、脆弱性を特定して改善することが有効です。具体策
従業員教育の強化
従業員の意識が低いと、ヒューマンエラーや内部不正が発生しやすくなります。定期的な教育が漏洩防止に欠かせません。教育内容
アクセス制御の厳格化
情報にアクセスできる権限を必要最小限に設定することで、不正アクセスや誤操作のリスクを減らします。対策例
バックアップの活用と管理
情報漏洩やデータ破損時の被害を最小限に抑えるため、バックアップを確実に行い、安全に管理します。具体策
まとめ
忘年会や年末の飲み会は、1年の労をねぎらい、仲間との絆を深める大切な場です。しかし、楽しさの中にも注意を怠らず、情報漏洩リスクを抑える工夫が必要です。必要な対策を講じることで、個人の安心だけでなく、企業全体の信頼を守ることにもつながります。
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今年の忘年会シーズンは、安心して楽しいひとときを過ごすために、今一度情報管理の重要性を見直してみましょう。適切な準備と意識を持って、素敵な年末をお迎えください。

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