駅舎

駅舎

風鈴の 音色ゆかしき 駅舎かな

福岡に出張する機会があり、故郷に立ち寄った。

筑豊炭田が栄えた頃、同時に繁栄の時を迎えた「飯塚駅」も、

炭鉱の閉山とともに、今は見るかげもないほどすたれはてていた。

駅の乗降客はほとんどなく、駅前には食堂さえも見当たらない。

さびれてゆく駅舎のかげで、風鈴だけは涼しげな音をたてていた。