鴉の森

鴉の森

鴉啼く 森を見おろす 五月晴

五月晴の空の下、足利の森の中に花畑が広がっていた。

ポピーや芍薬が咲き乱れ、五月のさわやかな風に揺れていた。

突然、鴉が啼いた。

すると森のあちこちで、鴉が啼き出し、気味の悪い大合唱が始まった。

しかし、五月の空も風も、そんな鴉の啼き声はどこ吹く風と、

泰然自若としたものであった。