2015年11月アーカイブ

楢林

楢林

楢林 落葉降る中 歩きけり

ブナやナラが生息する公園を散歩した。

紅葉も終わりなのだろうか、

落葉が降ってくる中を、ゆっくり歩いた。

冬がすぐそばに来ている。

早いものでもう来週は12月だ。



柿の葉

柿の葉

柿の葉や 実を隠す程 茂りけり

柿の実が色づき、枝がしなるほどたくさん実をつけた。

普通なら、どんどん葉が落ちて、

実だけが枝にぶら下がっている光景が見られるはずなのに、

この柿の木は青々とした葉が柿の実を隠す程残っている。

柿の木ではないような不思議さを感じた。



ほし柿

ほし柿

ほし柿や 日本の秋を 噛みしめる

郊外の家に遊びに行って来た。

自分で作ったほし柿を出してくれた。

噛みしめると日本の秋の楽しみやかなしみが口の中に広がった。



たそがれ

たそがれ

たそがれの 街を歩けば 秋

日が暮れるのが早くなってきた。

もう午後4時過ぎくらいから薄暗さを増し、

午後5時にはどっぷりと陽が落ちて、真暗になる。

秋の夕暮はもの悲しい。

冬が近づいてくるせいか、寂しくてしょうがない。

しかし、それが秋というものか。



山手トンネル換気塔

山手トンネル換気塔

天高し バベルと見まがう 換気塔

山手トンネル換気塔は首都高速山手トンネルを換気するために作られた、

14本の巨大な塔である。

初めてこの塔を見たときには、何の為の塔なのか不思議に思い、

いろいろ想像をたくましくした。

そして、換気のための塔だと理解したあとは、

この塔こそ現代のバベルの塔ではないかと思うようになった。



鳩

秋深し 鳩が見下す 世界かな

山手通りを照らす外灯には鳩が数羽とまって、人間世界を眺めている。

人間世界のさまざまな事象はあの鳩達にはどう映っているのだろうか。

彼らから見下されているように思えてならない。



薔薇(2015年)

薔薇

朝露や 薔薇馥郁と 匂いけり

朝露がおりた朝、玄関の門に薔薇をからませた家に、

ピンクや赤の薔薇の花が咲いていた。

朝露のやさしい香りの中、薔薇はふくいくと香っていた。



白ネギ

白ネギ

白ネギや 鍋の恋しき 季節かな

街角に昔ながらの八百屋があった。

卸市場の会員帽をかぶった店主が、

晩御飯の買物をする女の人に何か話しかけていた。

その隣には、瑞々しい白ネギが買われるのを待っていた。

そろそろ鍋の恋しい季節になってきた。



秋半ば

秋半ば

晴れる日も 雨の降る日も 秋半ば

今朝は朝から雨。

このところずっと晴れた日が続いていたが、久しぶりの雨で、

急に気温が下がり、上着が必需品になりはじめた。

道路工事の人達も、レインウェアに身をつつんで、気ぜわしそうにしていた。



からす

からす

秋雨に 濡れそぼちたる からすかな

今日は朝から雨が降っている。

まるで冬のように冷たい雨で、びしょぬれになったからすは、

心まで凍えてしまいそうに震えていた。