2015年9月アーカイブ

金木犀

金木犀

月冴えて 金木犀が 匂い来る

仲秋の名月を見ようとして、夜7時過ぎに散歩にでかけた。

雲間から現われた満月は特に大きく、丸く見えた。

風が吹くとどこからともなく金木犀の甘い匂いが漂ってきて、

まさに秋到来の感ひとしおであった。



新宿三丁目

新宿三丁目

しばらくは 秋の雨降る 三丁目

今年は夏の終りが早く、いつの間にか秋になってしまった。

秋雨前線が停滞し、いつまでも雨が降っている。

今日も、秋の雨がしとしと降りつづき、

いつもは活気あふれる新宿三丁目あたりも雨の中に沈んでいる。



豪雨

豪雨

街の灯が 流されにけり 豪雨かな

本来、秋の雨はしとしと降るものであったはずだが、

最近の雨はまさに豪雨としか言いようがない。

街の灯を流してしまわんばかりのひどい雨が降りつづいて、

車の運転もままならないほどだ。

ほんとうに気候が変ってしまった。



ブラインド

ブラインド

ブラインド 開ければ秋の 気配かな

夏の盛りにはオフィスのブラインドカーテンはずっと閉じられたままだった。

久しぶりにブラインドを開けてみると外の世界はもう秋の気配が漂い始めていた。

日差しは柔らかさを増し、日陰は涼しささえ感じさせていた。



朝顔(2015年)

朝顔

朝顔や やさしく開く 菊座かな

朝顔が玄関の前一面に咲いていた。

青い花びらの真中に黄色い花芯があり、縦横に揃って咲いていた。

青に黄というのは癒される配色で、見ていて優しい気持にさせれらた。



ティーサロン

ティーサロン

ティーサロン 時代の風に 流されず

山あいの村に古い、時代遅れの喫茶店があった。

ドアにはしっかり営業中の札が掛かっていたので、

まだ閉店せずにがんばっているらしい。

しかし、この喫茶店はほんとうにやっていけるのだろうか。



姫りんご

姫りんご

ゆずりあい 重なりあって 姫りんご

姫りんごは大きくならない。

一つの枝にたくさんの実をつける。

重なりあって、ひしめきあって、ゆずりあって成長する。

なんだか日本人に似ている。



ダリア

ダリア

山路きて 寂しさ募る ダリアかな

高原の村を走っていた。

この標高の高い村には秋が早く訪れるらしい。

山路のかたわらにダリアが咲き乱れていた。

ピンク色のきれいなダリアだった。

しかし、何故か寂しさが押し寄せてくるばかりだった。



百日紅

百日紅

石庭は 華やかなりや 百日紅

一茶館を訪れた。

建物の真中に白い小石を敷き詰めた中庭があった。

その庭を華やぐ庭にしていたのは見たこともない程見事な百日紅であった。

石庭は百日紅の引き立て役になってしまった。



栗のいが

栗のいが

いが青し 夏の終わりの 栗の里

大きな栗の木が玄関のそばに一本立っていた。

玄関に続く小道にまだ青い栗の実が一個だけ落ちていた。

もう夏の終わりを思わせる風が吹きはじめていた。



連獅子

連獅子

連獅子や 亡き父母と 盆休み

お盆に墓参りに行ってきた。

言い伝えでは、亡くなった人の霊が墓参りの後、一緒に家にやってくるらしい。

次の墓参りまで家に居るということなので、

父母の家に飾ってあった連獅子の置物にお供え物をして、線香を焚くことにした。

たしかに、亡き父母が家に居るような気分になってきた。