2015年5月アーカイブ

五月晴れ

五月晴れ

五月晴れ 夏の雲湧く あきつしま

本来、五月晴れは五月のすがすがしい晴れの日を言うらしいが、

このところ五月の晴れの日は夏の日のように日ざしが強い。

今日の空もまさに夏雲が日本中をおおい、気温も30℃を超えた。

五月晴れという言葉は意味が変ってくるのかもしれない。



やまぶき(2015年)

やまぶき

やまぶきや 垣根を越えて 花なだれる

五月の初旬の頃、やまぶきも盛を迎えていた。

特に散歩の途中でみかけるやまぶきは花がいっぱいで、

なだれをうつように垣根の外にこぼれ落ちそうになっていた。

あまりに量が多い花も可愛げがないものだ。



烏(2015年)

烏

てっぺんに 巣をつくりたる 烏かな

春は巣づくり、子育ての季節だ。

都会に住む鳩や烏もこの時期になると巣をつくり、抱卵し、子を育てる。

家の近くの楠の大木のいちばん上の枝に烏が巣をつくった。

都会ではやっかいもの扱いの烏の巣としてふさわしい気がした。

この大木のてっぺんから

新しい命を授かったまっ黒な子烏が飛び立っていくのだろうか。



四つ葉のクローバー

四つ葉のクローバー

クローバー 四つ葉探して 日永かな

天気の良い日には広い草むらがあれば、寝ころびたくなる。

近くにクローバーがあれば、四つ葉を探してみたくなる。

日が長くなってきたので、時間をかけてゆっくり探してもいい。

そして、四つ葉のクローバーが見つかれば、少し幸せな気分になる。



撫子

撫子

撫子や 薫風撫でる 柳腰

五月は撫子の季節でもある。

日本女性の象徴でもあるたおやかさ、しなやかさを持った茎が、

五月の風に揺れてなまめいてみえた。



けやき

けやき

夜が明けて けやきの大木 青葉なり

桜が散ったあと、世の中は若葉があふれでて、緑一色となる。

けやきの大木も、太いはりがねのような黒々とした枝が、

一夜にして瑞々しい緑でおおわれる。

まさに春。いやもう初夏。



墓地分譲中

墓地分譲中

誰がために 墓地を買うやら 春の風

近くの寺で、墓地分譲中ののぼりがはためいていた。

墓地はいったい誰のためにあるのか、代々の先祖を供養するためなのか、

父や母のためなのか、それとも自分自身のやすらぎのためなのか。

幟は春風にゆらゆら揺れていた。



林檎の花

林檎の花

夕陽せきようや うすべに色の 林檎花

北国では春になると一斉に花が咲き始める。

そして、五月は林檎の花が咲くときでもある。

夕陽に照らされて、林檎の白い花びらがうすべに色に染まるとき、

草原は思い出の場所となる。



あやめ

あやめ

紫が 揺れて光って 初夏の風

角のあき地にあやめが咲いた。

始めは2本ほどがつつましく咲いていたが、3日もたてば、一面紫色に染まっていた。

初夏の風が通り抜けて、紫が揺れて光った。



菜の花(2015年)

菜の花

菜の花や 山の彼方の 空遠し

GWの連休中、北国では菜の花が咲き乱れていた。

黄色に染まった丘の彼方にはまだ雪を頂いた山脈やまなみがかすんで見え、

さらにその先には曇空が広がっていた。