2014年12月アーカイブ

学習院女子大学

学習院女子大学

制服と 国旗冷たき 学習院

天皇誕生日に偶然学習院女子大学の前を通った。

正門には国旗がかかげられ、制服の警官が巡回していた。

伝統と格式を重んじる古い体質の大学ではないかと見受けられた。

明治の面影さえ残る正門には冷たい風が吹きつけていた。



標識

標識

直進の 標識 冬の星座指す

地下の高速環状線を抜けて、中央道への合流地点に直進の標識が立っていた。

思わず、空を見上げると、そこには冬の星座がぼんやり浮びあがっていた。

東京でも星が見える日があるものだと妙に感心してしまった。



師走

師走

朝顔の しおれはてたる 師走かな

初夏から秋にかけて瑞々しく咲いていた朝顔も、

さすがに12月の声を聞くと、途端に花の数も少なくなった。

ほんのいくつか残った花もしおれ、ちぢみ、今にも枯れてしまいそうな様相である。

しかし、逆に言えば12月になっても咲いているとは、

なんと強い生命力かと驚くばかりである。



凍土

凍土

朝日出て ゆっくり溶ける 凍土かな

ここ数日、寒波が襲ってきて、朝晩はほんとうに寒い。

最低気温もどんどん下がり、マイナスを記録しそうなほどだ。

多摩川土手は霜柱が立ち、土が凍っている場所も多い。

朝日が昇ると、太陽の熱が徐々に伝わり、凍った土もゆっくりゆっくり溶けてゆく。



東京タワー

東京タワー

冬の夜を 睥睨へいげいしている タワーかな

師走の東京を六本木ヒルズの最上階から眺める機会があった。

宝石を散りばめたような美しい夜景の中に

ひときわ目立つ東京タワーがあった。

頂上までライトアップされたタワーはスカイツリーが出来たあとも、

東京のシンボルとして東京の冬の夜を睥睨していた。



冬の華(2014年)

冬の華

青く咲き 冷たく光る 冬の華

六本木ミッドタウンのイルミネーションを見てきた。

凍てついた空気の中に約18万個の電飾が青や白の光を一斉に放ち、

「銀河飛行」などの宇宙を演出している。

たしかにきれいではあるが、青く、冷たく光るイルミネーションに、

寒々しさを感じたりもした。



初冬の道

初冬の道

日の入りや 初冬の道は 寂しけり

冬の季節、日の入りは冬至までどんどん早くなる。

4時30分を過ぎると地平線に明るさを残したまま、周囲は暗さを増してゆく。

不安で心細い気持が強くなり、寂しさが募ってゆく。



東慶寺

東慶寺

悟りへの 道遥かなり 東慶寺

秋の一日、鎌倉の東慶寺を訪れた。

東慶寺は縁切り寺として有名な尼寺であった。

別れたくてもなかなか別れられない女性が駆け込み、

尼となって世俗から逃れたという。

たとえ世俗から逃れられても、悟りへの道は厳しく遠かったに違いない。



小春日

小春日

小春日や 遺骨は狭い 墓の下

父の命日に父と母の墓参りをしてきた。

前日の雨が嘘のように青空が広がり、気持のよい小春日だった。

墓を洗い、水をかけ、お線香を焚いて父母に問いかけた。

「こんなに狭い墓の中でじっとしていなければならないなんて嫌にならない?」



裏木戸

裏木戸

裏木戸を 吹き抜けてくる 秋の風

裏木戸を出るとすぐ多摩川の川べりになっている。

川べりの土手にはたくさんの人達が思い思いに散歩したり、走ったりして、

秋の一日を楽しんでいる。

多摩川を渡ってくる川風は、裏木戸を吹き抜け、秋のふかまりを伝えている。