2014年11月アーカイブ

街路灯

街路灯

朝寒や 川面が揺れる 灯が揺れる

日の出前に目が覚めてしまった。

見るとはなしに目の前を流れる多摩川を眺めていた。

朝の冷たい空気の中に、多摩沿線道路の街路灯が、

一列に並んで青い光を放っていた。

川面が揺れると、川面に映った街路灯も一斉に揺れて、寒さをきわだたせた。



木洩れ陽

木洩れ陽

秋の日や 木洩れ陽 庭に降りそそぐ

11月の3連休はいい天気に恵まれた。

柔らかな秋の陽が、木洩れ陽となって庭に降りそそいでいた。

風が吹くたびに陽のあたる位置が揺れて、心の揺らぎを鎮めていた。

こんな秋の日がいつまでも続いてくれることを切に願った。



家路

家路

中央道 灯ともし頃に 家路かな

秋の陽はつるべ落としと言われるように、この頃は午後4時半にはもう暗くなってしまう。

中央自動車道も夕方5時過ぎには全ての街灯が点灯し、

ハイウェイを滑走路のように飾り立てる。

街灯が点灯すると急に寂しさが募り、全ての車が家路を急ぐように見えてくる。



ピラカンサ

ピラカンサ

ピラカンサ ぶちまけられた いくらかな

秋がふかくなる頃、家々の庭にまるでいくらが一面に撒かれたように、

赤い実がたわわになっているのが見られる。

しかし、このピラカンサの実には毒がはいっていて、

小鳥さえも食べようとはしない。

そこで、この実はいつまでも、ぶちまけられたいくらのように、

家々の庭を飾ることになる。



ダリヤ

ダリヤ

太陽に 背を向け生きる ダリヤかな

何故ダリヤは太陽に背を向けて生きるのだろうか。

この真赤なダリヤは実際には殆んど匂わない。

しかし、ファインダーごしのダリヤからは

背徳の香りがただよってくるかのように思える。



秋の酒

秋の酒

雨音を 捜しては飲む 秋の酒

夜中に目が覚めてしまった。

おみやげにもらった信州の酒を持ち出して、

折から降りだした雨音を肴に飲みはじめた。

遠くの木々の葉に落ちてくるかすかな雨の音を見つけては一杯。

屋根に降り落ちる音が聞こえてはまた一杯。

そうしているうちに信州の酒は空になってしまった。



トンネル

トンネル

秋空や トンネルめがけ 一直線

首都高速中央環状線は池袋から品川まで地下を走る高速道路で、

大部分は山手通りと目黒川の地下を通る。

4号線から池袋方面へは、4年前竣工し、

新宿JCTから地下トンネルに入ることになる。

約10℃の傾斜道路をトンネルに向って下っていく時は、

なんだか黄泉よみの国へでも行くような、不安な気持ちになってしまう。



夜明け(2014年)

夜明け

明けぬれば 日がな一日 読書かな

日が短くなり、なかなか夜が明けない。

朝六時前に新聞をとりに外に出たが、街灯は煌々とともり、明るくなる気配はない。

かすかに雨も降っているようで、路面が光っている。

今日は予定は全くないので、夜が明けたら、一日読書の日になるのであろうか。

いい映画でもあれば、観に行ってもいいかもしれない。



朝顔(2014年11月)

朝顔

秋深き朝 大輪の花咲きぬ

日一日、秋がふかまりゆくなか、角の家の庭に咲く朝顔は全く衰えを知らない。

少し色がうすくなってはきたが生垣一面に大輪の青紫の花をいっぱいに咲かせ、

まるで青春を謳歌しているようだ。