2014年10月アーカイブ

落葉

落葉

奥山に ならくぬぎが 降り注ぐ

紅葉を見に車で林道を走った。

紅や黄色に色づいた木々が次々に目の前にあらわれ、

まるで絵の中を走っているかのような錯覚にとらわれた。

ならやくぬぎの広葉樹の大きな葉が降りそそぐように落ちてきた。

秋もようやく深まってきた。



番い

番い

紅と黄の もみじつがいて 流れゆく

紅葉を見に白糸の滝を目指した。

あたり一面紅葉した木々から大きな落葉が次々にこぼれ、舞い落ちていた。

白糸の滝から流れる水の上に紅と黄色のもみじが重なって、流れていった。

まるで番いとなってどこまでも流れてゆくようだった。



柿

この秋も 柿の実たわわ 青い空

今日は秋晴れの一日となった。

まっ青な空に、たわわに実った柿の木が映えて、まさに秋まっさかり。

今年も変りなく季節は移ってゆく。

あの柿は甘いのだろうか、それとも渋柿なのか。

とる人もない柿が秋を彩っている。



走る人

走る人

夕暮や すすきの原を 走り抜け

秋になって、朝夕がめっきり過ごしやすくなった。

今日は一日晴れて夕方になっても気持のよい風が吹きわたり、

走る人にとってはほんとうに走りやすい季節になってきた。

風に揺れるすすきの中を走り抜けて、どこまでも走ってゆけそうな気分だ。



百日紅(2014年)

百日紅

秋の陽や 花もまばらに 百日紅さるすべり

百日紅とはよく名づけられたものだ。

7月に咲きはじめた花は10月にようやく終わろうとしている。

見しらぬ人の家の庭に柔らかい秋の陽が差し込んで、百日紅の幹を照らしている。

百日紅はその秋の陽に応えるすべもないほど花もまばらになってしまった。



ひな菊

ひな菊

ひな菊や 北の大地の 風が吹く

先日、北海道を訪れた時、千歳から札幌まで高速道路を走った。

高速道路のまわりには、熊笹や雑草が密生し、北海道らしい風景が続いた。

ふと気づくと、ところどころに青みを帯びた白い花が点在しているではないか。

車を停めて確かめてみるとひな菊の花だった。

夕暮が迫る中、ひな菊がさみしげに風に揺れていた。



秋風(2014年10月)

秋風

赤銅しゃくどうの 肌に冷たい 秋の風

漁港の朝は早い。

五時前には準備をはじめ、準備が整い次第すぐに出漁する。

気温が低くなると永年漁できたえた赤銅色の肌にも、秋風が冷たく感じられる。

今日の漁が大漁であれば幸いなのだが。



札幌

札幌

日曜日 秋のバラ咲く 大通り

先週末、高校時代の友人のお墓参りをかねて、札幌を訪れた。

札幌はすっかり秋めいて、肌寒いくらいだった。

翌日の日曜日には、クリスチャンの友人に誘われて、日曜礼拝に行ってきた。

教会のそばの大通り公園には、バラがたくさん咲いていた。

秋のバラは華やかではあるが、どこか寂しげで、秋の札幌によく似合っていた。



秋空

秋空

綿雲や 青くかなしい 秋の空

どこまでも青い秋空に綿雲が浮んでいる。

夕方の灯がともりはじめたのに空は高くて、かなしい程青い。

夏が終わり、秋のあとには冬が来る。

そう思えば、何だか寂しい気持になる。



金木犀(2014年)

金木犀

あけそめて かすかに薫る 金木犀

今朝、新聞をとりに玄関の扉をあけた。

ようやく明るくなりはじめた庭先から金木犀のいい匂いがただよってきた。

もう秋だなあとしみじみ思ってしまった。