2014年8月アーカイブ

百日草

百日草

緑濃き 夕暮近し 百日草

夏も終わり近くなると樹々の緑も日に日に濃くなってくる。

そして夕暮が迫ってくれば更に緑が深くなる。

そんな濃い緑の中に百日草は相変わらず瑞々しい赤い花を咲かせている。



アオダイショウ

アオダイショウ

夏連れて 庭を横ぎる アオダイショウ

庭にアオダイショウが出現した。

2m近くある大きな蛇で動きがとてもにぶい。

まだ暑さの残る大地をはい、悠々と庭を横切っていく。

まるで暑い夏を連れ去っていってくれるような、少し気持の悪い光景だった。



キリギリス

キリギリス

涼もとめ 網戸にとまる キリギリス

暑さのせいで、草の中が暑くなりすぎたのだろうか、

キリギリスが草からとびだして、網戸にとまったまま動かない。

網戸ごしに風が吹き抜けていって、キリギリスの体を涼しくしているのであろうか。

網戸の向こうには、まだ夏の空が大きく広がっている。



白バイ

白バイ

白バイや 暑さいや増す 中央道

残暑と呼べない程、暑さが厳しい今日、

制服と白いヘルメット姿の白バイが目の前を走り抜けていった。

この暑い日に長袖のシャツと分厚いヘルメットで身をかためている。

それだけでも暑そうなのに、権力という更に暑いものを身につけている。

服装だけでも涼しげに出来ないものだろうか?



ねこじゃらし

ねこじゃらし

夕風が 穂を揺らしけり ねこじゃらし

お盆の前ぐらいだったか、我家の小さな庭がねこじゃらしでいっぱいになった。

強烈な輝きをはなっていた太陽が勢いを失ってゆく頃、

ねこじゃらしの季節は訪れる。

少し涼を含んだ夕風が穂を揺らしはじめ、

暑かった夏は終わりの時を迎えようとしている。



お盆

お盆

線香の 煙の先に 父と母

お盆にと、白檀の線香をいただいた。

心のこもったお線香で、お盆休みの間、何度か線香を焚いて、

亡き父と母の供養をした。

赤紫の線香から立ちのぼるいい匂いの煙の先に

なつかしい父と母の笑顔が浮んでいた。



ヒメコリウス

ヒメコリウス

落ちた葉が 根を持ち生きる 不思議かな

ヒメコリウスはシソ科の観葉植物で、夏に生きる草だ。

この観葉植物を寄せ植えにしていたが、

植木鉢から庭に落ちた葉から、根が出て、どんどん増えてきた。

どうやら「サシキ」で増えるらしい。

葉から根が出た個体と従来の根から育った個体とDNAは同じではないのか?

そうするとこの植物はクローン植物ということにならないのか?

まさに生命の不思議である。



暑い夏

暑い夏

あの雲の 向う側にも 暑い夏

台風一過の今日はまた暑い夏が戻ってきた。

朝から入道雲が湧きあがり、気温がぐんぐんあがっている。

あの雲の向う側は軽井沢あたりだろうか。軽井沢は涼しいのだろうか。

軽井沢の先は上田だが、先週は37度を超えていた。

やっぱり、日本中どこも暑いに違いない。



ひまわり

ひまわり

ひまわりも こうべをたれる 酷暑かな

ここ何日かの暑さは尋常ではない。

日なたを歩くと肌がじりじり焼けているような気がする。

日陰を見つけてはほっと一息つき、冷房のきいた屋内に入れば、

ようやく人心地がつく。

先週まですくすく育っていたひまわりもぐったりしはじめている。



朝の道

朝の道

太陽の 光を避けて 朝の道

今日は朝から暑い。

駅までの道も風があればしのぎやすいが、風も吹かない。

できるだけ日陰を選んで、直射日光を避けて歩くしかない。

あとどれくらいこんな日が続くのだろう。



蝉

故郷や 蝉ワシワシと 鳴きにけり

久しぶりに訪れた故郷にはもう知りあいもいなくなっていた。

住んでいた住宅地の真中には、新しい大きな道路がつくられていた。

ただ通っていた幼稚園だけは昔のままのたたずまいを残していた。

幼稚園を囲んだ背の高い樹々から蝉の音が聞こえてきた。

故郷の蝉はクマゼミが多く東京と違って「ワシワシワシ」と鳴いていた。



駅舎

駅舎

風鈴の 音色ゆかしき 駅舎かな

福岡に出張する機会があり、故郷に立ち寄った。

筑豊炭田が栄えた頃、同時に繁栄の時を迎えた「飯塚駅」も、

炭鉱の閉山とともに、今は見るかげもないほどすたれはてていた。

駅の乗降客はほとんどなく、駅前には食堂さえも見当たらない。

さびれてゆく駅舎のかげで、風鈴だけは涼しげな音をたてていた。