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2014年4月アーカイブ

新緑

新緑

新緑が こぼれ出てくる 朝の街

日に日に緑が増えてくる。

早春の頃には葉のない裸木ばかりだったのに、

春まっただ中の今、一面の緑に変ってしまった。

今朝も、あきらかに昨日より勢いが増した緑が、公園の界を超えて、

続々とこぼれ出てくるかのようだ。



路地裏

路地裏

路地裏の 奥の奥まで 春の風

いよいよ春本番の季節が到来した。

朝夕の寒さも緩み、日中は心地良い気候になる。

春風はやさしく頬をなで、花々は精一杯咲き誇っている。

一歩路地裏に入っても春風は奥の奥まで吹き抜け、涼しい風を届けてくれる。



朝稽古

朝稽古

春寒や 鬢付け油が 風に舞う

早起きして両国の春日野部屋に相撲の朝稽古を見に行ってきた。

準備運動の後の「ぶつかり稽古」、「申し合い」、「すり足」、「股割り」など、

朝早くから、若い力士が必死に汗を流していた。

力士が身体をぶつけあうたびに、肉と肉が音をたてて、汗がとび散った。

稽古場中に、鬢付け油の匂いが充満していた。



春の匂い

さみしい花見

雨が降って 春の匂いがした

久しぶりに雨が降った。

一面が黒く濡れ、湿った空気が運ばれてきた。

萌え出た若草の匂いか、柔らかい若葉の匂いか、春の匂いがただよってきた。



夕暮れ

さみしい花見

この春は うすくれないに 暮れてゆく

この頃訃報が続いている。同じぐらいの年代の人々が次々と亡くなっている。

いつの間にかそういう歳になってしまったようだ。

外はうすくれないに空を染めて、夕暮が迫ってきている。

自分自身の夕暮を重ねあわせて、美しい夕暮でありたいものだと思ってしまう。



花水木(2014年)

花水木

プールから 見えるまっかな 花水木

足を骨折してもう随分時間がたっているが、未だに完治しない。

リハビリを兼ねてプールに通い出して、もう二年以上になる。

今では泳ぐことが楽しみになり始めている。

市営体育館のプールの外には花水木の大きな木が何本か植えてあって、

桜のあとの季節をはなやかにしている。

特にこのプールのそばの赤い花水木はまるで紅葉もみじのように赤く見事な花をつける。

プールから見る赤い花水木は水の青い色に映えてとても美しい。



さみしい花見

さみしい花見

人混みを 避けてさみしい 花見かな

花見はやはり桜のまっ盛りの頃がいい。

小さな子供がいるせいか、花の盛りがすぎた頃に、人混みを避け、

へんぴな場所で花見をしている家族がいた。

なんだか少し寂しそうな花見だった。



巡る

巡る

花咲きて 花散りゆきて 若葉かな

桜が咲いて、桜が散った。

桜の花と同時に萌え出た若葉は今や世の中を緑一色に変えてしまいそうな勢いだ。

桜にはかなさを感じた心は、若葉青葉の力強さに圧倒されてしまうのかもしれない。



早春

早春

玄関を 一歩出づれば 春の風

春になったとはいえ、朝夕はまだ寒い。

それでも早朝、玄関の扉を開けて外に出ると、

清澄で冷たい風が春を感じさせる。

頬を切る冷たさとどこか柔らかな匂いが少年の頃の純粋さを運んでくる。

早春には希望がいっぱいつまっている。



辛夷

辛夷

電柱を まるのみにする 辛夷こぶしかな

辛夷の花は、桜の開花の前に咲く早春を代表する花だ。

ある日突然一斉に開花し、一帯をまっ白に染めてしまう。

清澄な朝、散歩の途中で、

まるで電柱を飲み込んでしまうかのように咲いている辛夷の木を見つけた。

実は遠近法のいたずらで、そんなに大きな辛夷ではなく、

近くに咲いていただけだったのだが、それほど見事な辛夷だった。



訓練

訓練

訓練も もの柔らかに 観桜日

市ヶ谷の防衛省は桜の名所である。

地元の自衛隊友の会の観桜会の誘いを受けて、桜を見に行った。

広い敷地の至るところに桜が咲き誇り、なるほど隠れた桜の名所だった。

満開の桜の下の芝生で、自衛隊員が訓練をしていた。

女性隊員の訓練は桜のせいか少しなまめいていた。



若葉(2014年)

若葉

満開の 桜のかげに 若葉かな

満開の桜が咲き誇っている。雪のように淡く重なりあって咲いている。

風が吹くと今にも散りはじめそうで、いつまで持つのか不安になるほどだ。

ふと目を移すと桜のそばにはもういろいろな樹々の若葉が萌え出ている。

うすい緑はまだ柔らかく、たよりなげであるが桜におとらず美しい。

すぐに散ってしまう桜より、いつまでも瑞々しい若葉が好ましく思えたりもする。



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