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2014年2月アーカイブ

春の色

木の芽

やわらかな 光あまねく 春の色

二月も末日近くなれば、もう早春だ。

今日は朝から光があふれ、昨日までの寒さが嘘のように暖かい。

街ゆく人にもやわらかな光が降りそそぎ、

もう春の気分になってしまった。



木の芽

木の芽

冬空を 突き刺し伸びる 木の芽かな

木の芽は葉が落ちるとふくらみ始める。

葉が落ちてしまった樹々は寒々しく痛々しく見えるが、実は既に芽が生まれている。

新しい芽の誕生によって、古い葉は朽ちてゆく。

そして生命はとぎれることなく続いてゆく。



多摩川

多摩川

雪止むや 水青くして 遥かなり

雪が降り止んだ翌朝は、快晴になった。

積った雪のせいで、空気は冷え、風が冷たく痛い。

多摩川の水は白い雪が映えて青く光り、

悠久の流れの中で息づいているかのようだった。



雪の道

雪の道

庭園は 静かなりけり 雪の道

雪のあと、近くの日本庭園に行った。

雪は一面に積もり、池は凍っていた。

誰もいない庭園は静かで、

雪の道がひっそり人が来るのを待っているようだった。



大雪

大雪

大雪や 夜はしらじら 明けにけり

また大雪が降った。雪はいたるところで大きな被害をもたらした。

積雪のため、一日中家に閉じこめられて、人間の弱さを思いしらされた。

早々と床についたが、いつまでも外が明るく、なかなか寝つけない。

眠れないまま、さまざまな思いを馳せていたら、

いつの間にか夜がしらじらと明けていた。



明け渡る

明け渡る

古き友 集いし雪夜 明け渡る

20年ぶりとうわさされた大雪の日に、悪天候にもかかわらず、

27年前に同じ職場で働いていた古い友人たちが長野市に集まってきた。

皆中年となり、これまで頑張ってきた歴史を顔や体に刻んで

立派な大人になっていた。

昔話に花をさかせ、したたか飲んで楽しく雪の夜を過ごした。

翌朝は前日の雪が嘘のように晴れ渡り、雪化粧の町並を輝かせた。



雪中花(水仙)

雪中花

人住まぬ 庭荒れはてて 雪中花

住宅街から少しはずれた場所に古い民家があった。

庭が広くとってあり、季節の樹木や花々が人の目を楽しませていた。

どのくらい前からなのか、人の住んでいる気配がなくなっていることに気付いた。

庭は荒れ放題、ポストには郵便物。

もしかしたら、母の家のようにもう住人が亡くなってしまったのか。

ふと庭の片隅に水仙が咲き乱れていた。

主のいない庭に、黄色と白の清楚な花を一心に咲かせていた。



残雪

残雪

残雪や 大気は冷えて 目に痛し

火曜日に降った雪は溶けないまま、水曜日の朝残雪として空気を冷やした。

風が吹くと、肌を刺し、頬を凍えさせた。

たまには、こんなに凝縮した冷気も気持が良いものだなと、

のん気に構えていたが、

さすがに目までちかちかしてきて、早々と散歩をきりあげて、

家にもどってしまった。



白梅(2014年)

白梅

寒明けて はや白梅は 匂いけり

暦の上では寒が明けるとすぐに立春になる。

すごく暖かい日が来たと思ったら、大寒波が襲ってきた。

東京にも雪がちらついて、また冬に戻ったかのようだ。

しかし、梅の花は寒さにくじけることなく、きれいに花を咲かせた。

東風はるかぜが吹けば甘い匂いを届けてくれるに違いない。



横須賀

横須賀

木枯らしや 昭和が似合う 基地の街

先週の日曜日、用事があって初めて横須賀の街を訪れた。

米軍基地から程近い本町にあるどぶ板通りには、

今や観光地と化したレストランがネイビーバーガーや海軍カレーなど、

基地の街ならではのメニューを並べていた。

一歩裏通りに入ると、米軍兵士相手のバーがセピア色の風景の中で息づいていた。



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