春風や 命をかけた 祈りかな
郊外のお寺に立寄る機会があって、お寺の庭を散歩した。
太陽が燦々と輝き、柔らかな風が境内を吹き抜けていた。
庭の隅に古びた観音菩薩像がひっそり立っていた。
何年前に作られたものなのか頬が一部欠け、身体全体に白いしみが浮いている。
それでも手を合わせ、ひたすら祈る姿は自信にあふれ、
微笑んでいるようにも見える。
祈りは命をかけた究極の救いなのだろうか。
観音菩薩が必死に祈る姿に深い安らぎを覚えてならない。
株式会社ハンモック会長による、写真俳句ブログです。