刻々と ひからび消ゆる ひき蛙
ひき蛙が車にひかれて死んでいた。夜間に歩いているところをひかれたに違いない。
もう動かなくなったからだは、時間とともにひからび、
最后には分解して消えてしまうのだろう。
死んで動かなくなってしまうということは、生きて動いているということと
全く異なった次元に思えるが、実は連続した事象ともいえる。
分子や原子レベルで見れば、構造が変化するだけで
減りもしなければ増えもしないのだから。
般若心経に曰く「不生不滅 不垢不浄 不増不減」
しかし、考えたり感じたりする心というか意識はどこにいってしまうのだろう。